ヨーロッパ横断鉄道旅行-第6弾(ベルリン→ミュンヘン)(23)

アンティグヴァリウム(1)
8日目

ビールの都(その1)

 朝、ミュンヘン駅前のホテルを出る。地下鉄で2駅、オデオン広場で下車。地上に出てみると、大きな教会(テアティーナー教会)と将軍堂という建物が聳えている。それで、これから行こうとしているバイエルン王家の宮殿(レジデンツ)はどこかと探していると、灯台下暗し、自分の背後にあったのだった・・・。
 レジデンツは見つかったものの、広大な建物のどこかにあるはずの博物館の入口がどこだかさっぱりわからない・・・(一般にドイツの案内板は、日本の親切・丁寧な案内板に慣れてしまうと非常にわかりにくいのだ。)
 しばらく歩き回って、ようやく入口を発見。貴重な石を集めてちりばめた装飾品の部屋を抜けると、アンティグヴァリウムという大ホールが現れる。天井には巨大な宗教画が描かれ、壁にはローマ時代の彫刻が飾られている。芸術をこよなく愛したバイエルン王の趣味の結晶が、訪れる者を圧倒する。
 豪勢な部屋はまだ続く。「皇帝ホール」と呼ばれる小さめだが煌びやかなホール、金細工と陶磁器ので彩られた小部屋、小さいが天井が眩いばかりの金で埋め尽くされた王家の礼拝堂、そして最後に「祖先画ギャラリー」という歴代のバイエルン王家関係者の肖像画で埋め尽くされた巨大なホールを通って、ようやく外に出る。

 オデオン広場から地下鉄に乗り、1駅でマリエン広場に着く。地上に出ると、広場の周りをミュンヘンの新市庁舎などの巨大な建物が囲んでいる。新市庁舎の塔の中間辺りには、グロッケンシュピールと呼ばれるドイツ最大の仕掛け時計が設置されている。広場前の銀行で両替を済ませて外に出てみると、ちょうど12時になった。グロッケンシュピールの仕掛け人形達が動き出す。上段では騎士が馬上槍試合を始め、それが終わると下段でビール樽職人がダンスを始める。

 ひと時のショーが終わると、今度はその塔に上る。高さ85メートルもある塔(エレベーターで上る)からは、広場全体を見渡すことができ、近くのフラウエン教会ペーター教会といった巨大寺院もよく見える。

 マリエン広場から地下鉄でまた1駅、センドリンガー門で下車。ここからトラムに乗り換える。トラムはミュンヘン駅の北側を通って東に向かい、ニンフェンブルク城の停留所で下車する。
 停留所からしばらく歩くと、堀の向こうに赤い屋根に白い壁をした美しい建物群が現れる。これがニンフェンブルク城だ。堀の向こうからは小さく見えたのだが、近づいてみると意外に大きい。この城はバイエルン王家の夏の離宮であった。そのためか、先ほど見たレジデンツに比べると内部の装飾は「軽め」に見えてしまうが、それでも天井画や壁に掛けられた美しい絵画の数々には魅了される。とりわけ、36人の美女の肖像画で飾られた「美人画ギャラリー」に入ると、男としてはつい表情が緩んでしまう。城の庭園も小規模ながら、とても美しいものだ。

 いったんホテルに戻り、夕方になって再び出かける。今度は徒歩でカールス広場まで歩き、そのままカールス門を抜けてミュンヘンのメインストリート・ノイハウザー通りを歩く。この通りは歩行者天国になっていて、マリエン広場まで続いている。
 フラウエン教会近くのレストランに入るが、あいにく名物のソーセージがない。でも、もちろんビールはある。ミュンヘンの地ビール・フランツィスカーナのを注文。これでようやくタイトル通りになった(笑)。

続く
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