ヨーロッパ横断鉄道旅行-第4弾(ウィーン→プラハ)(4)

機関車(ブルノ駅)(2)
ブルノ

 ブルノ駅のホームに降り立ってまず思ったのは、寒いということだった・・・。行き交う人々の中には、真夏らしく半袖の人もいるが、私にはとても耐え難い。すぐに上着を取り出して着る。
 ホームから見上げると、白壁の風格ある駅舎が聳えている。地下の階段を通って駅舎の中に入る。列車の情報を知らせる掲示板が目立つものの、古き良きヨーロッパの駅舎の雰囲気がそのまま残っているようだ。

 あまり時間はないが、駅の外に出てみる。駅前には広いトラム乗り場があり、道路にはたくさんの車が行き交っている。なかなか大きな町である。チェコという国は、西のボヘミアと東のモラヴィアに大きく分かれるが、ブルノはモラヴィアの中心都市なのだ(ボヘミアの中心は首都プラハである)。外側から見た駅舎も相当に立派なものだ。それは、この町の持つ格にふさわしいと言えるだろう。
 ついでだから駅前で両替をする。チェコではユーロが使える場所も多いが、基本的にはチェコ・コルナという通貨が使われている。1コルナは約0.5円である(2011年8月時点)。

 また駅に戻る。構内には様々な機関車が停まっている。いずれも「CD」(ただし、"C"の上には「ハーチェク」と呼ばれるチェックマークのような補助記号が付く)というチェコ鉄道のロゴを付けている。赤と白の丸みを帯びた機関車青と白の四角い機関車、ディーゼルかと思いきや、ちゃんとパンタグラフのある珍しい(?)機関車、などなど。

 これから私は、ブルノを起点にしてチェコ南部を東西に横断する列車に乗ろうとしているのだが、そのホームは、モラヴィアを南北に縦断する列車が停まるメインのホームからは少し離れていて、駅の南側に独立して存在する。その側には今では使われていない古い駅舎が建っているので、おそらくこれらの路線とブルノ駅の変遷の歴史には興味深いものがあるに違いないが、私はまだこれらに関する資料を見たことがないので、今は何とも言えない。
 このホームからは、駅近くにある聖ペテロ聖パウロ教会の見事な2本の塔を見ることができる。

 そうこうしているうちに、ホームに列車が入線してきた。プルゼニュ行きの特急だ。1等車は先頭車両の半分に過ぎないが、ガラガラであることには変わりない。床の絨毯にまで大きな「CD」ロゴがたくさん入っているのには笑ってしまう。
 11時20分、発車予定時刻になったが、まだ発車しない。しばらくして、向いのホームに列車が到着した。これは普通列車と思われるが、たくさんの乗客が降りてくる。おそらく単線ゆえにこの列車の到着を待っていたのだろう。

続く
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