ヨーロッパ横断鉄道旅行-第2弾(アテネ→ブダペスト)(14)

名前不詳の駅(ヴルバス-バーチュカトポラ間)
ノヴィ・サド→スポティツァ

 ノヴィ・サドには3分間停車しただけで、12時41分には発車する。予定よりも既に1時間近く遅れているのだから、当然なのかもしれない。ここで線路は右・中央・左の三方に分岐する。右に進めば、ズレニャニンなどセルビア北東部の都市やルーマニアに通じる複雑な路線網の中に入って行く。左に進めば、セルビア北西部の諸都市やクロアチアに通じる、これも複雑な路線網に入って行く。この列車は中央に進んで行く。

 列車は雪に覆われた平原の中を、スピードを上げたり下げたりしながら進む。この頃から、今までほとんど効いていなかった暖房が機能するようになり、体がようやく温まる。13時12分ズマイェヴォ、13時32分ヴルバスに停車する。一度は止んでいた雪と風が再び強まり、吹雪となる。沿線の木々を覆う樹氷が美しい。13時45分、名前不詳の駅に停車する。駅の手前で南東から来た線路と合流する。ここで対向列車を待ち合わせた後に発車。その直後に左右に分岐する。左に進めば、上記のセルビア北西部の路線網に入って行く。この列車は右に進む。

 またしばらくの間は、列車は雪の平原をひた走り、14時13分バーチュカトポラ、14時33分ゼドニクに停車する。やがて平原の景色は大きな市街地に変わり、沿線の道路には大きなトラックの姿が目立つようになる。セルビア北東部から来た線路群と相次いで合流する。そして15時2分、いよいよハンガリーとの国境の駅スポティツァに到着する。

 大勢の乗客が入れ替わった後、通関手続きもないまま列車はすぐに発車してしまう。だが驚く間もなく、列車はまたすぐに停車する。そこは通関オフィスの前だった。混雑する駅での通関手続きを避けるということなのだろう。係官が乗り込んで来てパスポートをチェックする。しかし、なぜか押印しない。この間を利用して、機関車の交換が行われる。

続く
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