東四国鉄道旅行(13)

阿波池田行き普通列車(土佐北川駅)
高知→大歩危(土讃線)

 高知駅は、すっかり高架駅になっていて、そのホームの上をドーム状の屋根が覆っている。静かだったホーム上に突然「アンパンマン・マーチ」が流れるので驚いていると、列車が入線して来る。ここでは、入線を知らせるチャイムは全て「アンパンマン・マーチ」であるようだ。
 入線したのは阿波池田行きの普通列車で、キハ54形の3両編成だ。先頭には、食パンマンのヘッドマークを付けている。

 13時44分、列車が出発する。列車は久万川を渡ると、薊野土佐一宮、布師田の順に停車して国分川を渡り、高知平野を東へと進む。ごめん・なはり線との分岐点・後免を過ぎると北東に進み、14時11分に土佐山田に到着する。
 ここで車両が二分され、最後尾の1両は高知行きの普通列車となる。普通列車が分離作業を行っている間、土佐山田駅には岡山行き特急・南風が到着していた。車両は2000系だ。しばらくして、反対側から高知行き特急・南風が到着する。こちらは、N2000系と呼ばれるカラフルな車両だ。岡山行きの南風は、高知行きの南風が到着したので出発する。(言うまでもなく、ここは単線区間である。)

 14時36分、25分間停車していた普通列車がようやく出発する。列車は北向きに進路を変えると、連続するカーブとトンネルを抜けて25パーミルの急な山道を登る。平野が次第に下に、そして小さくなる。
 新改に停車。出発した列車は、ゆっくりとバックし、そして再び前進する。ここはスイッチ・バックの駅だったのだ。本線から分岐したスイッチ・バック線の先に、ホームが見える
 急勾配は続く。ほとんどトンネルばかりを抜けて繁藤に停車する。この駅は、JR四国の駅の中では最高地点(標高347メートル)にある。
 繁藤からは穴内川の渓谷に沿って山を下り、土佐北川に停車する。この駅は、穴内川に架かる橋の上にあるという変わった駅だ。ここでも下りの特急・南風を待ち合わせる。

 土佐北川を出発すると、大豊トンネル、大杉トンネルという2000メートル超のトンネルを立て続けに抜けて大杉に停車、次いで穴内川の渓谷を横目に見ながら土佐穴内に停車する。土佐穴内から先は、穴内川と合流した吉野川がその姿を現し、大田口、豊永の順に停車する。そして、高知県最北の駅・土佐岩原を過ぎると、県境のトンネルを抜けて徳島県に入る。4000メートル超の大歩危トンネルを抜け、大歩危に到着したので、ここで下車する。15時44分。

 駅を出て、線路とそのすぐ脇の吉野川に架かる橋を渡っていると、普通列車はまだ停車しており、ちょうどそこに下りの特急・南風がやって来たのが見えた。

続く
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