シルクロード鉄道旅行-第7弾(タシケント→ブハラ・ウルゲンチ)(5)

カラーン・ミナレットから
3日目

ブハラ(2)

 ブハラ観光の2日目は、町の北西部にあるバラハウズ・モスクからスタートだ。ここはもともとブハラ・ハーンの専用モスクで、天井の高さも装飾の豪華さも、やはり普通のモスクより図抜けている。今でもウズベキスタン中の富裕層からの信仰が厚いそうで、手入れもよく行き届いている。
 モスクから道路を挟んだ反対側にあるのが、ブハラ・ハーンの居城・アルク城だ。がっちりした城壁に囲まれた城の中は、しかしながら保存状態が良いとは言えない。玉座の周りに立つ立派な木柱が、かろうじてハーンの権威を守っているかのようだ。ちなみに、柱の土台となっている大理石には穴が開いていない。石の上に、そのまま柱が載っているのだ。

 アルク城を出て、かつてバザールがあったフッジャ・ヌラバッド通りを東へ向かうと、ブハラのシンボルであるカラーン・ミナレットが現れる。このミナレットの隣にはカラーン・モスクがあるが、ミナレットの方が歴史が古く、12世紀に建てられている。1220年にブハラを占領し破壊し尽くしたチンギス・ハーンも、このミナレットは破壊しなかったのだ。ミナレットに登り、町を見下ろすと、何だかおとぎ話の世界を覗いているような不思議な気分に包まれる。

 ミナレットとモスクを見下ろす高台のレストランで昼食をとる。メニューは牛肉と野菜を煮込んだもので、あっさりしていてとてもおいしい。

 午後は大小のメドレセや4本のミナレットが並んでいるチャル・ミナルなどを見て、最後に再びラビハウズを訪れる。4月末とは言え、ブハラは相当に暑い。池の周りで涼むために、地元の人々が大勢押しかけている。池のほとりに立つフッジャ・ナスレッディン(著名なイスラム神学者)の像には子供達が大勢集まって来て、像に抱きついたり、像の馬の背によじ登ったり、やりたい放題だ・・・。

 いったんB&Bに戻って、夕方再び出かける。ブハラの町には、タキと呼ばれる屋根付きの交差点がいくつもある。タキはかつてバザールでもあったのだが、現在では専ら外国人相手の土産物屋が軒を連ねている。しかし、高級な陶器・スザニ(手で刺繍した絹織物)・金属製品などは普通のバザールでは売られていないので、タキで買うしかない。タキの店頭には、素人目ではあるが単なる土産物ではない質の良さそうに見える品々が並んでいる。気に入った陶器やスザニを見つけると値段交渉に入る。買い物下手な私は、おそらくかなり高い値段で買ってしまった気がするけれど、このシルクロードの街角で長い間積み重ねられたに違いない商売の営みに参加できたのは、本当に感慨深いことだ。

続く
目次へ

"シルクロード鉄道旅行-第7弾(タシケント→ブハラ・ウルゲンチ)(5)" へのコメントを書く

お名前
メールアドレス
ホームページアドレス
コメント