甲信縦断鉄道旅行(13)

須坂行き普通列車(屋代駅)
3日目

戸倉→屋代→松代(しなの鉄道・長野電鉄 屋代線)

 朝、空は少し曇っているが、前日の雨と風はすっかり止んでいた。
 9時頃に戸倉駅に着くと、構内には何両もの回送列車が停まっている。これらは戸倉-長野間の区間運転に使われる車両なのだろう。9時9分、長野行きの普通列車がやって来る。9時11分に発車。次の屋代には9時16分に到着し、ここで私は下車する。

 狭い木造の陸橋を渡り、長野電鉄のホームに下りると、そこには昭和にタイムスリップしたような古く懐かしい駅の佇まいがあった。停車しているのは、須坂行きの普通列車だ。3500系という、かつて地下鉄・日比谷線を走っていた車両らしい。2両編成だが、ワンマン運転のため、主要駅以外には先頭車両の先頭のドアしか開かない。
 9時25分、須坂行きの普通列車が発車する。発車後すぐに、長野新幹線の高架と交差する直前でしなの鉄道と分岐する。列車は、千曲川とその南岸の山々に挟まれた狭い田園地帯を、上信越自動車道と何度も交差しながら縫うように走り抜ける。岩野を過ぎると、川中島の戦いで上杉謙信の本陣となった妻女山の麓にさしかかる。ここを抜けると平地が開け、市街地が現れる。そして9時38分、松代に到着する。

 松代駅の小さな駅舎も、古くてなかなか風情がある。改札を出て、この小さな城下町をしばらく歩いてみることにする。

続く
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