立山・黒部 水流紀行(5)

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室堂→美女平→立山駅(バス・ケーブルカー)

 室堂ターミナルは雄山の中腹にあり、標高は2450mで、日本で最も高所にあるターミナルだ。とりあえず周辺を散策してみる。ターミナルの周辺だけは除雪されているが、そこから少しでも離れると7月だというのに雪深い道となる。視界も非常に悪い。平坦な場所は歩くことができたが、坂道に来ると、雪への備えの無い私は見事に転倒・・・。仕方なく、雪の無い道を選んで歩く。
 山の天気は厳しい。強い雨と風が、容赦無く人々を襲う。傘は持っていたが無用の長物と化し、全身ずぶ濡れとなる。(レインコートを持ってくれば良かったのだが・・・)道の傍らの草地には、雷鳥がのんきに跳ね回っている。このような厳しい環境で生きる彼らの生命力に敬意を表したい。
 散策は早々に切り上げてターミナルに戻り、昼食をとったりしながら衣類が乾くのを待つ。ここを発つ前にもう一度外に出てみたが、雄山は最後までその姿を現さなかった。

 13時40分、高原バスに乗って出発。道路の脇には雪壁が聳えている。夏でもこの程度ということは、冬にはどうなるのだろう?一般車が通行できないゆえに渋滞とは無縁な高原の道をバスは下りて行く。下りるにつれて、雨もやみ視界もはっきりしてくる。弥陀ヶ原まで来ると、辺りの草原はすっかり緑に包まれる。ようやく優しい自然が姿を現す。

 14時20分過ぎ、美女平に到着。駅前には、その昔、女人禁制を犯して立山に入ろうとした尼僧が神によって姿を変えられたという美女杉が立っている。駅から見下ろす麓の風景がとても良い。

 14時40分、ケーブルカーで出発。ケーブルカーには貨物用の車両が連結されている。立山へ運ばれる荷物を積載するのだろうか?14時47分、立山駅に到着。長いようで短かったアルペンルートの旅が終わる。

続く
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