シルクロード鉄道旅行-第4弾(ウルムチ→アルマティ)(2)

復興路(1)
2日目

上海→ウルムチ

 朝ホテルを出ると、再び熱気に襲われる。その上、とどめを刺すように日光が街を燦々と照りつける。おそらくこのまま30分も歩いていたら、まちがいなく倒れるに違いない。10分ほど歩いて、漢中路駅に到着。ここから地下鉄1号線に乗って南へ向かう。
 黄陂南路で下車。外に出ると、そこは上海の巨大な繁華街の一つである淮海中路だ。ここは上海ファッションの最先端を行く街なのだそうだが、ファッションに興味が無い私はデパートに入ることなく、通りに建ち並ぶ巨大ビル群を見て楽しむ。ついでにKFCに入って朝食をとる。中国に来たのに、どっぷりと「西洋」に浸かる。
 黄陂南路から再び1号線に乗り、常熟路まで行く。常熟路駅のに陶器が掛かっているのが面白い。駅を出て宝慶路を南へ向かい、すぐに左へ折れると復興中路だ。道の両側に並ぶ木々が影を作り出し、かろうじて散歩することを可能にする。ここには高層ビルこそ無いが、もう一つの「西洋」の影が色濃く残っている。通りに面した建物には洋風アパートのような感じのものが多く、ブティックが入っている所も多い。路地の奥には、老朽化した洋館を見ることができる。かつてフランス租界だったこの街には、少しだけ緩やかな時間が流れ、いつか巨大なビル群が建ち並ぶ日が来るのを、少しだけ遅らせているような気がする。
 北に向かって歩き、再び淮海路の喧騒の中に出る。タクシーを拾って虹橋空港へ向かう。13時5分、ウルムチ行きの飛行機は予定通りに出発。

 18時前、ウルムチ空港に到着。以前にも書いたように新疆では北京と実質2時間ほど時差があるので、日はまだ高い。リムジンバスはホテルの近くまで行かないのでタクシーに乗る。途中の道には、どういうわけか巨大な荷物を積んだ車が列を成している。他の車は、スピードの出ないそれらの車の後に従って行くしかない。北京や上海ではまず見られないのどかな光景だ。
 タクシーはハイウェイを南下してウルムチの中心部に入る。新疆ウイグル自治区の区都、ウルムチに対する印象は、前回と変わることはない。一言で言えば、ここは砂漠に浮かぶ巨大な摩天楼である。
 私の泊まるホテルはハイウェイのすぐ脇に見えているのだが、なかなかそこにたどり着かない。初めは要領の悪い運転だと思っていたのだが、やがて巧妙に遠回りされていることに気づいた・・・。案の定、料金は想定していたより高かった。
 この日受け取るはずのアルマティ行き列車の切符は、まだ届かない。関係各所に電話してもつながらない・・・。昨年の旅行と全く同じ展開なのだが、今回あまり焦らないのは、翌日が平日であり、日本の旅行社にも簡単に連絡できると思ったからだ。
 ホテルの部屋から見るウルムチの夜景は素晴らしい。それは裏を返せば都市開発が進んでいるということで、「シルクロード」の面影がこの町から徐々に薄れているということでもある。

続く
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上海


ウルムチ

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