三陸縦断鉄道旅行(八戸→仙台)(6)

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浄土が浜

 宮古駅前からバスに乗り、浄土が浜へと向かう。バスは宮古港を通って、その先の山道を上り、レストハウスの前に到着。私はどういうわけかトイレに急に行きたくなり、用を足している間に遊覧船の出航時刻が迫る。大急ぎで船に乗り込む。
 ここでもウミネコは人気者だ。船に寄り添って宙を舞う彼らに、乗客達は歓声をあげる。もちろんウミネコパンも売られている。「船がよく揺れる」と誰かが言っている。しかし北山崎の遊覧船を経験した私達にとって、この程度では揺れていないに等しい。
 この辺りの岩は白く、その崩れ方も柔らかく見える。潮吹き岩やローソク岩が見える。自然が造った繊細な作品に感動する。開けた窓からは、心地よい海風が吹きこむ。まさに「浄土」にいる気分である。
 船から下りると、奥浄土が浜へと向かう。様々な形をした白い岩が、波の上に浮かんでいる。足元の海水は澄んでいて、水底を容易に透かし見ることができる。自分に足がついているか、思わず確かめたくなってしまう。
 奥浄土が浜の奥の山裾にトンネルを発見した。狭くて長いトンネルを抜けると、眼前に別の海岸が現れる。蛸の浜である。もう夕方だからか、私達以外には誰もいない。ただ打ち寄せる波の音だけが耳に響く。「今はもう秋 誰もいない海・・・」(by トワ・エ・モワ)と思わず歌いだしたくなるが、そんなロマンティックな気分に浸る状況とは何かが決定的に異なるのだ・・・。隣にいるnbも、きっと同じことを考えているに違いない。

 レストハウスに戻る。バスはもう終わっているので、タクシーで宮古駅に戻る。駅前は多くの人でごった返している。どうやら秋祭りらしい。せっかくなので一度見てみたかったが、列車の出発時刻が迫っているので、諦めて三鉄乗り場へと向かう。

続く
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