シルクロード旅行-番外編1(上海→嘉峪関)(7)

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5月2日

懸壁長城

 朝8時過ぎ、予定より30分も早くガイドさんがやって来た。さっそく嘉峪関ツアーに出発。最初に向かったのは懸壁長城だ。嘉峪関という町は北と南を山に挟まれている。その間隔の最も短い所では15km程度だと言う。つまり、ここは東西交通上のボトルネックなのだ。万里の長城は、その南北の山を結ぶように築かれている。西域へ通じる道を行き交う者は、皆この長城を越えるしかなかったのだ。懸壁長城は、町の北側の山地に築かれた長城の一部である。
 「懸壁」と言うだけあって、勾配は急峻そのものだ。最大傾斜角は45度だと言う。しかも途中からは階段すらなくなり、側壁にすがりながら煉瓦造りの道を登って行く。遮るものが無いので日光が容赦無く照りつける。サングラスをかけないと目を開けるのがつらい。息も絶え絶えに頂上にたどり着き、そしてサングラスをはずして眼下を見渡す。
 人間の住む町はもう遠くに見え、そして背後には地平線の彼方まで何も見えないゴビ砂漠。風の音以外は何も聞こえない。ここは静寂に包まれている。生き物を寄せ付けない、無機的な静寂に。

続く
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