シルクロード旅行-番外編1(上海→嘉峪関)(1)

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4月29日

上海へ

 飛行機の高度が下がり、眼下には広い海が見えてきた。そして気がついた時にはもう着陸していた。上海浦東空港は東シナ海に面した海岸にある。この真新しいターミナルへ来るのは2度目である。前回訪れたのは2002年のことで、その時からターミナルに変わった点はほとんど無い。ただ一つ、リニア線への乗換え口ができたことを除いては。
 バス乗り場から「機場1号」(機場とは空港のこと)バスに乗り、虹橋空港へ向かう。虹橋空港は上海市街の西側にある空港で、浦東空港が開業するまでは上海で唯一の空港であったが、現在では国内線専用の空港となっている。私がここへ向かったのは、この日宿泊するホテルが虹橋空港のそばにあったからだ。
 2005年4月に上海で発生した反日暴動は、私の上海での滞在計画にも大きく影響した。ホテルの場所や訪れる場所を厳しく吟味せざるを得なくなったのだ。本来は上海の中心部、特に南京東路やその周辺に宿泊したかったのだが、それは避けることにした。中心部から離れた虹橋ならば安全だろうと判断したのだ。
 さて、浦東空港を出たバスは高速道路に入った。窓の外にはリニア線の駅が見え、そこから伸びる線路(もちろん通常の鉄道の線路ではない)が高速道路に沿っている。しばらくの間は道路も空いており、バスもおそらく時速100kmは軽く超えるスピードで走っていた。その時、一瞬何かが横を走り去った気配がしたので窓の外を見たが、リニア線の線路以外にはもう何も見えなかった。最高時速430kmというリニア線に、早く乗ってみたいものだ。
 夕方のラッシュに遭遇したのか、道路は次第に混雑してバスはなかなか進めない。乗客の多くは虹橋から国内線に乗るつもりなのだろう、疲労と苛立ちの様子が目立つ。浦東空港を出た時は空はまだ明るかったのだが、黄浦江を渡った時には河岸に並ぶ灯りが闇の中に浮かんでいた。結局虹橋空港に着くまでに2時間30分近くかかった。通常ならば45分なのだが・・・。おまけに、着いた時には雨も降り始めていた。傘をさしながら空港の外へ歩いて行く。だが、空港の外へ通じる歩道が見つからない・・・。仕方なく、空港裏の敷地や駐車場を通り抜けて、ようやくホテルにたどり着いた。

続く
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