ヨーロッパ横断鉄道旅行-第9弾(ヴェネツィア→フィレンツェ)(6)

レッツェ行きFB9817(サンタ・ルチア駅)(1)
ヴェネツィア→フェラーラ

 サンタ・ルチア駅でしばらくぶらつく。様々な列車がホームに到着しては去っていく様子を眺めて過ごす。
 14時40分過ぎ、レッツェ行きのFB9817が入線する。通常のFBの車両とは異なり、機関車が客車を牽引している。ICやECと同じスタイルである。

 15時1分、予定より4分遅れで列車が出発する。列車は静かに海峡を渡り、夢の島を後にする。15時9分、メストレに停車。そのまま東に向かい、15時29分パドヴァに停車する。
 パドヴァから分岐を左に折れ、ミラノ方面に向かう線路と別れを告げる。市街地を離れると、辺りは田園風景になり、それもやがては野山に変わり、トンネルも通過する。天気は朝から曇りがちであったが、ここでとうとう激しい雨が降り出す。そのせいか、列車は徐行運転になる。徐行から回復できないまま、列車はゆっくりとアディジェ川を渡る。あのヴェローナの市街を流れていた川だ。列車はそのまま市街地に入り、ロビゴに停車。15時54分。
 ロビゴのすぐ先で、アディジェ川沿いに遡ってヴェローナに向かう線路と、反対にアディジェ川沿いに下ってアドリア海に面したキオッジャに向かう線路、そして南に向かう線路に分岐する。この列車はもちろん南に向かう。ポレゼッラからは北イタリアを代表する大河・ポー川に沿って南西に進む。雨はようやく止む。列車はポー川を渡ると、大きな市街地に入る。16時11分、予定より10分遅れでフェラーラに停車する。私はここで下車するが、この列車は、ボローニャまで南下した後、アドリア海に沿ってイタリア半島を縦断し、半島南端の「長靴のかかと」にあるレッツェまで長旅をする。そんな名残惜しい気持ちで列車を見送り、外に出る。

 とりあえず駅の売店でバス券を買って、駅前のバス停に並んではみたものの、バスはなかなか来ない。雨上がりで空気は一気に冷え込み、とても寒い。15分ほど待った後、ようやく1番バスが到着。バスは市街地の西端にある駅から通りを南東に進み、市街地の中心部に向かう。
 エステンセ城のそばで下車すると、南に向かって歩く。また雨が降ってきた。慌てて折り畳み傘を開く。旧市街の南の城壁を抜けた辺りに目指すホテルがあるはずなのだが、こういう時に限ってなかなか見つからない・・・。傘はさしているものの、小さいのでだんだん体も荷物も濡れてくる。ようやく、濡れ鼠のようになってホテルにたどり着くと、またもや予想外の事態が起こる。
 「予約が入っていない」と告げられた時、意外にも私は冷静だった。今までの(特にアジアでの)経験や、パドヴァでの出来事の記憶がそうさせたのかもしれない。すぐにバウチャーを取り出して説明を始める。(バウチャーは、印刷するなりして常に携帯することを強くおすすめする。)ところが、今度はフロント氏が狼狽する。私は確かに予約をしていたし、料金も前払いしていたのだが、ホテルには私の予約が入っていなかったし、しかも不運なことに、ホテルは満室だったのだ・・・。話には聞いていたが、ダブルブッキングに遭遇するのは、これが初めてであった。フロント氏は予約エージェント会社に電話するが、業務時間外だったらしく通じない・・・。
 フロント氏はどこかに出かけ、私はロビーで待つ。しばらくして戻ってきたフロント氏は、私を近くの別のホテルに案内してくれた。もちろん追加の出費などはない。一時はどうなるかと思ったが、何とか助かった。

続く
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