ヨーロッパ横断鉄道旅行-第7弾(ミュンヘン→ミラノ)(7)

ザルツブルク旧市街(2)
山上の調べ

 夜、駅近くのホテルを出て旧市街に向かう。大通りでバスに乗り、ザルツァハ川に架かるシュッターツ橋を渡ったところでバスを降りる。狭い路地に入ってしばらく歩くと、広いレジデンツ広場に至る。この広場を囲む数々の建物の話は後に譲ることにして、まずは夕食を食べることにしよう。

 入ってしまったのがカフェだったので、がっつりした食事はない。しかし、名物のオムレツとビールで腹を満たし、ダメ押しにケーキまで平らげたので、もう満足だ。

 旧市街の奥、要塞の聳える山の麓にケーブルカー乗り場がある。ケーブルカーに乗ること数分で、山上の要塞に到着。ここからはザルツブルクの市街を一望することができる。
 要塞の階段をずんずん上って最上階の一面木張りの部屋に入る。そこが今夜のコンサート会場である。

 要塞自体はもちろん石やレンガでできているが、司令官の居室だったこの区画だけは壁、床、天井が木材で覆われている。その音響効果を利用して今ではコンサートホールになっているのだ。
 20時、コンサートが始まる。当初はヴァイオリンの四重奏だが、後にピアノが加わる。交響曲の1楽章のような本格的な曲目が多い。ヴァイオリンの奏でる力強い音に呼応して、木の床が振動しているのを感じる。ザルツブルクはモーツァルトを輩出した音楽の都と呼ばれるだけあって、演者のレベルも相当に高いと感じる。あっという間に1時間ほど経って、コンサートが終わる。

 外に出ると、空はもう真っ暗だ。ザルツブルク市街の眺めは美しい夜景に変わる。麓に下りてから山上を振り返ると、ライトアップされた要塞が闇の中に真っ白に浮き上がって、これまた美しい。麓では、広場前のレジデンツがライトアップされ、昼間とは違った威厳に満ちている。

続く
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