ヨーロッパ横断鉄道旅行-第3弾(ブダペスト→ウィーン)(8)

ウィーン行き列車(ウィーン)
ウィーンに着いてはみたものの・・・

 ウィーン南駅で列車から降りてみると、そこは各ホームの先端で線路が塞がれて通路になっている、いわゆるフォーク型の駅だった。確かに大きな駅なのだが、風格がないというか安っぽさを感じる。それもそのはずで、本来の駅舎は取り壊され、今私が立っているのは本来の駅舎に隣接して建てられた仮駅舎だからだ(2011年現在)。本来の駅舎の跡地では大規模な工事が行われており、これから数年後に「ウィーン中央駅」としてリニューアルするそうである。
 このような状況だから、本来はそのまま乗り換えられるはずのSバーン(ウィーン市街・近郊区間を走る国鉄路線)の地下ホームも仮駅舎になっており、それは一般路線の仮駅舎からは少し離れている。
 それにしても、ここには英語の表記がほとんどない。学生時代にドイツ語を少しばかりかじっていて、1格・2格とか現在完了形などには少し見覚えがあるのだが、目の前のドアを押す(ドリュッケン)のか引く(ツィーヘン)のかもわからないようでは何の役にも立たないではないか・・・。

 Sバーン乗り場にはすぐに行くことができたが、ここで私はさらに混乱する。入口に自動券売機があるのだが、ここで売られている切符の種類が多すぎるのである。画面表示はドイツ語以外にも英語など数ヶ国語に対応しているものの、何を選べばよいのかさっぱりわからないのだ。私が欲しかったのは、ウィーン市内共通(Sバーン・地下鉄・路面電車・バス)の1回乗車券(1時間以内なら乗り換え自由)なのだが、それがどのボタンに対応しているのかわからないのである。
 ずいぶん時間がかかって切符は何とか買えたものの、頭の混乱が収まらなかったせいか、上りと下りとで乗り場の入口が異なることにも気づかず、行きたい方向とは逆の列車に乗ってしまい、隣の駅で引き返すはめに・・・。

 Sバーンの乗り方は、ウィーンの他の公共交通や他のヨーロッパ諸都市の公共交通と同様で、切符を駅の改札機に通して打刻しておけば良い。しかし、Sバーンの車両というのはずいぶんと広くがっちりしていて、ドアもとても大きく頑丈だ。そして乗り降りする時は、この頑丈なドアを手動で開けなければならない。もちろん、ドアを開けるのに大して力は必要としないが、これを初めて開けた時には少しばかり勇気が必要だった。

 さて、ウィーン南駅の地下ホームを発車したSバーンは地下トンネルを西に進み、隣の駅ズュートティローラープラッツを過ぎると地上に出て、一般の国鉄路線と合流する。そして終点のウィーン・マイドリンク駅に到着する(マイドリンクを終点とする列車はほんの一部だ)。
 ウィーン南駅が改装中であるため、本来ここから発着する長距離列車の多くがマイドリンク駅から発着するようになった。これ以後、本ブログでも何度か登場することになるだろう。

 マイドリンクで地下鉄U6(「U」は「Uバーン」(地下鉄)のこと)に乗り換えて北に向かう。地下鉄では駅名が「フィラデルフィアブリュッケ」に変わる。地下鉄の車両はSバーンに比べると随分スマートであり、ドアはボタンを押して開ける。列車は、U4との乗換駅レンゲンフェルトガッセを過ぎると地上に出て、高架駅であるグムペンドルファーシュトラッセに停車する。私はここで下車してようやくホテルにたどり着く。

続く
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