ヨーロッパ横断鉄道旅行-第3弾(ブダペスト→ウィーン)(6)

ショブ→シュトゥロヴォ
ショブ→ブラチスラヴァ

 国境の駅とは言え、ここでは通関手続きなどは全く行われない。なぜなら、ハンガリーもスロヴァキアもシェンゲン協定に加盟していて、人や物資の往来は自由だからだ。列車はショブに3分停車しただけで、10時34分に発車する。
 発車直後、列車はドナウ川に注ぎ込む小川を渡ると、もうスロヴァキアに入ってしまう。辺りには黄色い花が咲き乱れる花畑が広がる。そして線路は少しずつドナウ川から離れてゆく。北からやって来た線路と合流して、列車はシュトゥロヴォに停車する。10時49分。
 シュトゥロヴォと言えば、前日にハンガリーのエステルゴムでドナウ川の対岸に見た町だが、この駅はシュトゥロヴォの町からは少し離れている。車掌はここで交代するようだ。10時51分、列車が発車する。
 流れてきた車内放送は、今度はスロヴァキア語と英語で話される。シュトゥロヴォを出ていくらもしないうちに、列車はムーズラという駅に停車する。10時57分。小さな駅なのだが、随分長く停車する。もしかすると機関車を替えていたのかもしれない。11時4分、ようやく発車する。

 列車は平原の中をほぼ真っ直ぐに疾駆する。黄色い花畑緑の草原と景色が色鮮やかに変化してゆく。列車内では、交代した車掌による検札と共に警官のパトロールも行われる。しばらくして大きな町が現れ、ドナウ川沿いのコマールノから来た線路と合流する。11時27分、ノーヴェ・ザームキに停車する。ブダペストとブラチスラヴァを結ぶ東西の幹線と、それと南北に交差する路線が交わるターミナルである。
 11時30分に発車する。すぐに北に向かう線路と分岐する。しばらくは北東に直進し、やがて東に向きを変える。辺りには緑の草原に囲まれた農村の風景が広がる。北へ向かう路線と分岐するガランタという駅を通過したあたりから、農村に代わって中小の町が点在するようになる。そして前方に大きな町が現れ、その中に入って行く。チェコのプラハからやって来た北からの幹線と合流し、ゆっくりと徐行する。大きな操車場・車庫、その周りには高層の建築物も見える。トラムも走っている。大都市の風景だ。12時23分、列車はブラチスラヴァ中央駅に停車する。
 この後、列車は北上してチェコを経由してベルリンへと向かう。私はここで下車する。

続く
目次へ

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック