シルクロード鉄道旅行-第3弾(蘭州→ウルムチ)(8)

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5日目

トルファン紀行(1)

 鉄道ではトルファンを越えてウルムチまで行ってみたのだが、史跡や見どころはトルファンの方がはるかに多い。だから、2日がかりの予定でトルファンに遊びに行くことにした。
 朝8時にウルムチのホテルを出発。8時というのは北京時間である。新疆では体感的に北京との時差が2時間ほどあり(ちなみに北京と東京との時差は1時間である)、実際に公的な場所(役所、学校、駅、空港など)以外では、「新疆時間」と呼ばれる北京とは2時間ずれた時間を使用している。よって北京時間で8時ということは、新疆時間では6時である。日は昇ったばかりだ。

 私の乗った車は、前日とは反対に、高速道路を南へとひた走る。羊が草を食む草原が、遠くに見える山脈の方までどこまでも続いている。前日に列車から見た風力発電所の前を通る。ガイドさんによると、風車の数は200以上だとか。近くのPAで車を降りて良くわかったのだが、この辺りは強い風がいつも吹き付けている。しかも遮るものは全く無いのだ。それを生かさない手は無いだろう。
 PAの辺りには小草湖という名前のがあった。なかなか美しい湖だと思うが、ガイドブックにも載ってないし、あまり有名ではなさそうだ。自然の豊かな新疆では、この程度では有名にならないのだろう。
 高速道路上の標識や看板は、全て中国語とウイグル語が併記されている。ウイグル語はアラビア文字のような字体で書かれており、私には判読はおろか、どこで区切れるのかすらわからない・・・。こうした看板を見る度に、未踏の地に来た実感がひしひしと湧いてくるのだ。

 車はやがて天山山脈に迫る。道路は峡谷を挟んで上下線に分かれ、カーブが多くなる。むき出しの岩盤が道路の間近に迫っているのだが、岩をコンクリートで固めたり、柵で囲っている所はほとんどない。岩がいつ崩れてくるかとハラハラするのだが、雨の非常に少ないこの地方では、そのような心配は無用だそうで・・・。
 天山山脈を越えると、今度は辺り一面に平坦な砂漠が広がる。平坦ではあるが、良く見ると少しずつ坂を上っているのがわかる。

 西域の町はたいていそうだが、砂漠の中に森や林がひょっこり現れるので、すぐにそれだとわかる。トルファンも例外ではない。だがトルファンの場合は、ひょっこり現れたのは緑の木々ではなく、建物であった。この町が、ウルムチは別格としても、オアシス都市の中では大きな部類に属するからだろう。私を乗せた車は、いよいよシルクロードの要衝、諸民族が興亡を繰り広げた町へと入って行く。

続く
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