ヨーロッパ横断鉄道旅行-第9弾(ヴェネツィア→フィレンツェ)(11)

聖ステファノ通り(1)
8日目

聖と俗

 朝、ホテルを出てボローニャ中央駅の脇に架かる陸橋を渡る。駅の方を眺めると、この駅の広さに改めて気づく。陸橋を渡ると、駅前の大通りを渡る。この通りは、おそらくボローニャの旧市街を囲む城壁の跡であろう。通りを渡ると9月20日広場がある。広場の南端にあるガッリエラ門は、旧市街の北の入口であったはずだ。ちょうど広場では書籍市が開かれていて、門前にずらりとテントが並ぶ。

 広場を過ぎて、インディペンデンツァ通りに入る。マッジョーレ広場まで続くこの通りの終点近くに中世博物館がある。この博物館に、ちょうどフェルメールの『耳飾りの少女』が来ていた。ところが、日本でも人気のこの絵はイタリアでも大人気らしい。博物館に向けて長蛇の列が。退散・・・。
 喧噪を避け、マッジョーレ広場の手前で左に折れ、斜塔の前から聖ステファノ通りに入る。ボローニャの中心部とは思えない静けさである。ポルティコは外から眺めてもよし、中から眺めてもよし。通りを少し進んだところが小さな広場のようになっていて、そこには通りの由来である聖ステファノ教会がある。

 入ると普通の教会なのだが、奥の通路を進むと別の教会に入る。さらに奥に行くと中庭を囲む回廊が現れ・・・と何とも複雑である。実はここは複数の教会や修道院が連なっているのだ。回廊はまた別の回廊とつながり、その回廊を奥まで進むと、そこに現れたのは・・・。この先はぜひご自身の目で確かめてほしい。

 マッジョーレ広場まで引き返す。広場の東側は生鮮食品を売る店がひしめき合い、とても混雑している。時刻は昼近くになり、雨が降り出す。雨宿りも兼ねて昼食。

 食事が終わると、雨も小止みになっていた。ボローニャで唯一心残りになっていた国立絵画館へ行く。14世紀の素朴な絵に始まり、ルネサンス期の巨大で壮麗な絵に至る宗教画のコレクションが素晴らしい。座って眺められる巨大絵画群に圧倒される。

 絵画館を出ると、雨は本降りになっていた。こういう時にはポルティコはありがたい。少々遠回りだが、ポルティコのある道を帰ろう。

続く
目次へ

"ヨーロッパ横断鉄道旅行-第9弾(ヴェネツィア→フィレンツェ)(11)" へのコメントを書く

お名前
メールアドレス
ホームページアドレス
コメント