ヨーロッパ横断鉄道旅行-第8弾(ミラノ→ヴェネツィア)(7)

ローマ劇場を臨む
遙かなるローマ

 ジュリエッタの家を出て通りを左に折れてしばらく歩くと、アディジェ川のほとりに出てくる。川の西岸をしばらく歩くと、ひときわ奥行きのある教会が現れる。サンタ・ナスターシャ教会だ。外観は地味だが、中に入ると、白く輝く高い天井が、見るものを圧倒する。
 ここから右に折れるとドゥオーモ通りになるのだが、まっすぐ進むと、通りの名の由来である、ヴェローナのドゥオーモ(大聖堂)が現れる。ゴシック様式の高い柱が並ぶ教会の内部には、美しい祭壇画がずらりと並んでいる。

 ドゥオーモの裏手に通じる道をさらに進むと、小さな塔が現れる。この塔の下をくぐる道を進むと、アディジェ川に架かる橋となる。ピエトラ橋だ。昔ながらの舗装で、道幅も狭く、散策するには絶好の橋である。川の対岸に丘があり、その麓に緑の壁で覆われた施設がある。気になるので、早速行ってみよう。

 入口を抜けると再び野外に出る。そこは、またもやローマ時代の劇場であった。丘の斜面を利用して作られており、ステージが川に面している。アレーナとは異なり、前方は現代のステージと座席に覆われているが、後方の座席にはかつての石段が残っている。さらに斜面を上ると、半分崩れかけた遺構が現れるが、後代に築かれた城壁も含まれているようで、どこまでがローマ時代のものかは不明である。
 この遺構に立って眺めると、アディジェ川の向こうにヴェローナの街が切り取られて見える。ローマ時代の人々、中世の人々がここに立って見た風景はどのようなものだったのか、思わず想像してしまう。

続く
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