ヨーロッパ横断鉄道旅行-第7弾(ミュンヘン→ミラノ)(30)

ティラノ行き列車(サン・モリッツ駅)
9日目

サン・モリッツ→アルプ・グリュム

 ついにサン・モリッツを去る日が来た。前日と同様、この町はよく晴れている。もうエンガディンカードは使えないから、駅で切符を買う。せっかくなので、1等車にする。
 前日と同じティラノ行き列車に乗る。最後尾にクラッシック・プルマン・エクスプレスという豪華な車両が連結されているが、これはどこかへの回送用で、乗ることができない。1等車である先頭車両に乗る。前日よりは人出が多いが、さすがにここはガラガラだ。

 8時45分に出発する。発車するとすぐに分岐サメーダンへ向かう線路はトンネルに吸い込まれ、こちらはイン川を渡る。イン川を渡るとトンネル、抜けるとツェレリーナの町が見える。町外れの丘に建つサン・ジャン教会が、山並みをバックに美しい姿を見せる。
 8時52分、ポントレジーナに停車。12分の停車時間の間に、運転士が交代し、サメーダンからの列車を待ち合わせる。9時4分に発車。ここから山道を登り始め、9時7分、シュロヴァスに停車。前日は通過したこの駅に停車したのは、この列車がリクエスト・ストップになっているからだ。(前日の旅は、こちらを参照。)

 列車はぐんぐんカーブを上る。そして、モルテラッチに停車、と思いきや、通過してしまう。この日は氷河に向かう人がいなかったようだ。ベルニナ川に注ぎこむ渓流を渡り、勾配はますます急になる。いよいよアルプスの山々が大きくなって現れる。幸いなことに、この日は山も晴れていた。
 少し開けてきた山道を、ベルニナ川に沿って列車は進む。9時21分、ディアヴォレッツァに停車。きっと山の上からも素晴らしいパノラマが望めるであろう。次いで、9時24分、ベルニナ・ラガルプに停車。対向列車がここで待っていた。

 列車はいよいよ白銀の世界へ。列車は真っ白な山々の麓、凍った湖の岸をゆっくりと進む。9時33分、ラーゴ・ビアンコの岸にあり、ベルニナ峠にもほど近いオスピツィオ・ベルニナに停車。しばらく進んで、ようやくラーゴ・ビアンコの溶けた水面が現れるが、すぐにそれとも別れを告げ、湖はへと変わる。長い雪よけのトンネルを抜けると、険しい山道を下り始める。9時43分、アルプ・グリュムに停車する。

続く
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