ヨーロッパ横断鉄道旅行-第6弾(ベルリン→ミュンヘン)(20)

ニュルンベルク行きIC(シュトゥットガルト駅)
シュトゥットガルト→ニュルンベルク

 シュトゥットガルトはドイツ南西部の中心都市だけあって、その駅舎も大きい。しかし、ドイツの他の大都市の駅と比べると「芸術点」は高いとは言えなさそうだ。駅舎の一部だろうか、ホームに隣接して高い塔が建っていて、その屋上にはメルセデス・ベンツのロゴのオブジェが回転している。実は、シュトゥットガルトはメルセデス・ベンツの拠点なのだ。

 やがて、ニュルンベルク行きのIC2067が入線する。客車はわずかに4両しかない。1等車に乗ると、そこはコンパートメントだった。コンパートメントに乗るのは、ドイツに来てから初めてである。
 12時7分、列車が発車する。前回書いたように、シュトゥットガルト駅はフォーク型だから、進行方向は逆になる。まずお城の広い公園を横目に見ながら巨大な構内線を抜けると、大きく左右に分岐する。左に進めば、カールスルーエ(この列車はカールスルーエが始発だ)、フランクフルト、そして私がやって来たジンゲンへと向かう。この列車は右に進み、トンネルに入って公園を横切るとネッカー川を渡る。メルセデス・ベンツの大きな工場の前でさらに分岐。右はウルム方面、この列車は左に進む。
 郊外に出てヴァイブリンゲンを通過すると、また分岐があり、ここを右に進む。ちなみに左に進んでも、バックナングなどを通って結局はニュルンベルクに行き着くことになる。列車はレムス川の流域を東に進む。

 ショルンドルフを通過する。シュトゥットガルト近郊のSバーンはここで終わる。この辺りから住宅はまばらになり、田園風景となる。勾配はそれほどでもないが、山道を上る。12時39分、シュヴェービッシュ・グミュントに停車。今度は山道を下る。谷間に平地が広がる。

 再び市街地が現れ、右からは線路が合流して来る。これはウルムから来た線路だ。12時56分、アーレンに停車。この辺りでは平地に丘陵が点在し、その上に町が建っている。ゴルツヘーフェを通過する。ここからはネルトリンゲン方面に向かう線路が分岐している。
 13時9分、エルヴァンゲンに停車。小さな峠道を越えてヤクスト川沿いに北上する。また大きな市街地が現れ、左から線路が合流して来る。シュトゥットガルトの郊外で分かれ、バックナングなどを通って再び合流してきた線路だ。13時25分、クライルスハイムに停車。

 ヤクスト川を渡ってしばらく進むと左右に分岐する。左はラウダなどを通ってフランクフルトに至る線路で、この
列車は右に進む。広い平原の中に丘陵が点在する。線路も真っ直ぐになってきて、列車のスピードも上がる。駅間の間隔も長くなってきた。
 また大きな市街地が現れ、左から線路が合流して来る。ヴュルツブルクから来た幹線である。13時51分、アンスバッハに停車。この町は、バッハ音楽祭やロココ演劇祭で知られている。

 発車するとすぐにミュンヘンに向かう幹線が右に分岐してゆく。ヴュルツブルクとミュンヘンを結ぶICEは、左から合流して来たかと思うと、すぐに右に抜けて行くのである。この列車は左に進んで森の中に入ると、ヴィックレスグロイトを通過する。ここからはもうニュルンベルク近郊のSバーン区間だ。森を抜けて、さらに平原を進む。レドニッツ川とそれに並ぶ運河を渡ると、ニュルンベルクの市街地に入る。ミュンヘンからの幹線、そしてヴュルツブルクからの幹線と合流すると、いよいよニュルンベルクに到着する。14時18分。

続く
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