ヨーロッパ横断鉄道旅行-第6弾(ベルリン→ミュンヘン)(3)

ハレ行き快速列車(ハノーファー駅)
ハノーファー→ヴェルニゲローデ

 ハノーファーは、かつてハノーファー王国の都として栄え、現在でもニーダー・ザクセン州の州都である大都市だ。その中心部にあるハノーファー中央駅も相当に大きな駅で、大勢の人でごった返している。
 列車を乗り換えるために4番ホームに行くが、掲示板に先発・次発の区別無く次々と列車名が表示されるので、ホームの乗客が混乱している・・・。
 ようやくハレ行きの快速列車が入線した。4両編成のディーゼル車だ。

 10時58分、予定より3分遅れで発車する。ハノーファーには主に2つの幹線(ICEを含む)が乗り入れている。1つは、西のベルリンからやって来て東のライン地方へと向かう幹線。もう一つは、南へ伸びてフランクフルト方面に向かう幹線だ。
 この列車も、いったん東に向かうが、すぐに南に折れる。市内のSバーンの駅は次々に通過して、まっすぐ南に向かう。レーテンという駅を通過すると、ICE専用線が分岐して行く。ここを通るICEは、フランクフルトやシュトゥットガルト、さらにはスイスのバーゼルへも足を伸ばす。
 ようやくハノーファー南郊のザルシュテットという駅に停車する。さっき分岐したばかりのICE専用線をまたいでバルンテンを通過すると、大きく東に分岐し、11時20分にヒルデスハイムに停車する。

 ヒルデスハイムを出発するとすぐに、線路は北と南に大きく分岐するが、この列車は南に分岐する。ヒルデスハイムの街並みが見える。ハルツ地方特有の美しい木組みの建物が建ち並んでいる。美しい景色に気を取られて気がつかなかったのだが、ヒルデスハイムまでは実は電化区間であり、南に分岐した先からが非電化区間なのだ。
 列車はのどかな田園地帯を通り、緩やかに東へと大きなカーブを描く。教会を中心とした小さな集落が点在している。11時34分、デルネブルクに停車する。駅の構内には古い車両が停まっており、ドイツの鉄ちゃん達が思い思いにカメラを構えている。残念ながらこの車両の由来についてはわからない。
 11時45分、ザルツギッター・リンゲルハイムに停車。ここを出ると、南に分岐する。長い間駅もなく、列車は丘陵地帯でぐんぐんスピードを上げる。
 突如として目の前に山が現れ、線路も上り坂になる。列車は、山の麓の町に入って行く。11時56分、ゴスラーに停車する。この中世から続く美しい町については、後で紹介することになるだろう。

 12時ちょうどにゴスラーを出発する。美しい街並みが見えなくなると、大きな引込み線と工場が現れる。これもかつて鉱山で栄えたゴスラーの名残なのだろうか?オーカーという駅を通過すると、列車は右手に分岐して坂を上って行く。ここまで結構複雑なルートをたどって来たこの列車だが、この分岐は特に重要だということが後でわかる。
 12時10分、バート・ハルツブルクに停車する。地名に「バート」とついているから、おそらく山上の保養地なのだろう。12時15分に発車する。ここで、何と列車が逆方向に進み始める。線路は二手に分岐し、この列車は北方向に進んで坂を下る。分岐のもう片側、西から東に向かう線路こそ、先程ゴスラー方面からやって来た線路なのだ。
 北へと向かった列車は、左側から来た線路と合流する。この左側からの線路は、実はオーカーからまっすぐに伸びている線路なのだ。どうやら、山の上にあるバート・ハルツブルクに停車するために、わざわざこのような迂回をしているようだ。

 線路が合流したところで、12時22分、フィーネンブルクに停車する。ここを出ると、またもや線路が分岐し、右手に向かった列車は緩やかな丘陵地帯を少しずつ上り始める。12時34分、イルセンブルクに停車する。隣のホームには、地方鉄道であるハルツ・エルベ・エクスプレスの列車が停車している。ドイツでは、国鉄(DB)の路線上をそのまま走る地方鉄道が多い。
 イルセンブルクを出ると、大きな工場やそれに付属する引込み線が点在している。この山麓の一帯は、意外にも工業地帯になっているようだ。そして12時43分、列車はヴェルニゲローデに停車する。私はここで下車する。

続く
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