ヨーロッパ横断鉄道旅行-第5弾(プラハ→ベルリン)(2)

ミュンヘン行き特急(プルゼニュ駅)(3)
3日目

プラハ→プルゼニュ

 この日は、チェコ西部の都市・プルゼニュに遊びに行くことにした。プラハ駅に入線して来たのは、ドイツ・ミュンヘン行きの特急列車、その名もフランツ・カフカ号である。牽引する機関車のデザインが、ずいぶんカラフルだ。1等車は最後尾から2両目であるが、コンパートメントではなく、通常の座席が並んでいる。ただし、片側が2列、もう片側が1列なので、幅は十分にある。

 9時7分、プラハ駅を発車する。列車は駅を南に抜けるとすぐにトンネルに入り、トンネルを抜けたところでT字交差にさしかかる。前回の旅では、東からやって来た列車がここを北に折れてプラハ駅に入ったが、今回は北から来た列車がこの交差を西へと折れる。
 西に折れてしばらくすると、ヴルタヴァ川を渡り、渡ったところで南に折れてヴルタヴァ川の西岸を進む。そして9時14分、プラハ・スミーホフに停車する。
 スミーホフを発車すると、ようやく車内放送が入る。チェコ語、ドイツ語、英語の順だ。その後検札も行われる。この辺りでは山が川のすぐ側まで迫っているが、右に分岐してこの山を登り、プラハの西部や北部に向かう線路が見える。
 この列車はしばらくヴルタヴァ川に沿って南に進むが、やがてヴルタヴァ川に西から注ぎ込むベロウンカ川に沿って西に進路を変える。車窓は、緑に覆われた渓谷の景色となる。別荘らしい、お洒落で小さな家々が川沿いに並んでいる。先程まで制服姿だった車掌が、エプロンを着けてコーヒーのサービスを始める(有料)。

 渓谷を抜けて開けた平地に出ると、ベロウンカ川から折れて、その支流・リタヴカ川に沿う。ベロウンカ川に沿って北西からやって来た線路が右から合流する。9時43分、ベロウンに停車する。
 ベロウンを出発すると、沿線には大きなセメント工場が現れる。引込み線も見える。9時50分、ズディツェを通過したところで、線路が二手に分かれ、この列車は右側に進む。ここを左に進むと、前回の旅で訪れたチェスケー・ブディェヨヴィツェに行くことができる。辺りは緑の草原から、やがて一面黄色い花に覆われた丘陵に変わる。本当に良い季節だ。
 9時57分、ホジョヴィツェに停車する。ホジョヴィツェを出るとしばらく平原が続き、チェコ名物のが次々と現れる。池のほとりに町がある様子は、やはり絵になる。今度は森に入ってしばらく進み、それを抜けたところで左から来た線路と合流し、ロキツァニに停車する。10時24分。
 ロキツァニから先も池や花畑の風景が続くが、また渓谷に入って行く。だが、それも長く続かず、大きな町が現れる。複数の線路が合流し、そしてまた分岐する。そのまま広い構内線となり、列車はゆっくりとプルゼニュ駅に入って行く。10時49分、プルゼニュに停車する

 列車はしばらく停車する。プラハから列車を牽引して来た赤と黄色の電気機関車は切り離されて去って行く。そして、代わりに青と白のディーゼル機関車が連結される。この先は、非電化区間なのだ。このフランツ・カフカ号は、プルゼニュを出た後、南西に進み、ドイツに入ってニュルンベルク経由でミュンヘンに向かうのである。

 プルゼニュのホームや構内線はとても広いのでそれとは気づかなかったのだが、出口に向かう階段を下りた時、ここが高架上にあったことに初めて気づいた。駅舎の壁はとても高く、絵画も描かれているので、教会にいるような感じがする。実際、外に出て駅舎の外観を見ると、さながら大聖堂の風格がある。
 そして東西に伸びるホームは、東側は一つにまとまっているが、西側は駅舎を真ん中に挟んでに大きく分かれている。ただし、線路自体は駅を出てすぐに分岐するのではなく、いったん合流した後に分岐しているようだ。東からは3つ、西からも3つの路線が集まっているプルゼニュ駅への興味は尽きないが、これからプルゼニュの街に出てみよう。

続く
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