ヨーロッパ横断鉄道旅行-第5弾(プラハ→ベルリン)(1)

ヴルタヴァ川とプラハ城
1日目・2日目

百塔の町ふたたび

<1日目>
 飛行機から下を見下ろすと、池があちこちに点在している。日本を出発してから約14時間、もうチェコに来たのだと実感する。18時(日本時間マイナス7時間)前、プラハ・ルズィニェ空港に到着する。
 空港からは119番バスに乗る。バスは東に向かう。辺りには黄色い花畑が広がっている。やがて道は下り坂になり、トラムと並走するようになる。道路脇には住宅街が広がり、バスを乗り降りする人もずっと増える。空港を出発してから約30分ほどで終点の地下鉄・デイヴィツカー駅に到着する。
 ここから地下鉄A線に乗り、市街地の中心部を横断してそのまま東に向かい、ストラシュニツカーで下車。ホテルへ行く。

<2日目>
 朝から良く晴れている。地下鉄A線のムステックで下車して地上に出ると、そこはヴァーツラフ広場とナ・プシーコピェ通りがちょうど交差するところだ。そのままナ・プシーコピェ通りを北上する。この辺りはプラハ有数の繁華街だが、建ち並ぶ建物に気品があるのが良い。

 共和国広場に面する火薬塔市民会館の前を過ぎ、ヴルタヴァ川に架かる橋のたもとまで行くと、人通りはかなり少なくなる。そこを左手に進んだところに教会らしき建物が見える。聖アネシュカ修道院だ。しかし、入口がどこだかよくわからない・・・。表通りから少し入ったところに入口を見出すのに少し苦労してしまった。
 聖アネシュカ修道院は、13世紀にチェコ王・ヴァーツラフ1世の妹である聖アネシュカが建てたものだ。現在は修道院ではなく、国立美術館の一部になっているが、礼拝堂の遺構を見る限り、かなり大きな施設だったことがわかる。展示されているのは、この場所にふさわしい聖母子像で、これでもかというくらい膨大なコレクションである。

 ヴルタヴァ川に架かる橋に戻り、ここを渡る。西側を見ると、丘の上にプラハ城が聳えているのが見える。ヴルタヴァ川の対岸に渡ってしばらく西に歩き、また川を渡って、カレル橋に向かう。
 前回の旅でも渡ったカレル橋をふたたび渡り、今回は西岸の塔に登る。塔から見下ろすカレル橋は、この日も大勢の観光客でごった返していた。

 カレル橋から続く道を聖ミクラーシュ教会の前まで進み、トラムに乗って南へ向かう。ウーイェズトで下車すると、そこにはピンク色の大粒の花が咲いている公園がある。ペトシーン公園だ。この公園はヴルタヴァ川西岸の丘の上まで続いているのだが、とても歩く気がしないのでケーブルカーに乗ることにする。この日は休日だからか、ケーブルカーの駅前には長蛇の列が・・・。
 ようやくケーブルカーに乗ると、丘をぐんぐん登り、5分程度で頂上駅に着いてしまった。丘の上には展望台がある。展望台のエレベーターも相当に混雑しているが、やっとの思いで上にたどり着くと、期待通りプラハの街を一望することができる。
 またケーブルカーに乗って麓に下りると、駅前にはさっきよりもさらに長い列ができていた・・・。

 ウーイェズトからトラムに乗って北に向かう。地下鉄A線の駅があるマロストランスカーからはS字カーブを通って丘を登り、プラハ城の北側に至る。
 プラハ城自体はこれまた前回の旅でじっくり見たので、今回は城の入口前にある宮殿群を見ることにする。まず、大司教宮殿の裏手にあるシュテルンベルク宮殿。ここも国立美術館の一部であり、宗教画やフランドル絵画が多く展示されている。建物自体の天井画は復元されたものだろうが、これもなかなか素晴らしい。
 次いで、広場の反対側にあるシュヴァルツェンベルク宮殿。鑑賞者を取り囲む巨大な絵画群には圧倒される。また、地下室(入口からは地下だが、ここはちょうど崖にあるので実は窓がある)を利用した展示も面白い。いずれの宮殿も展示室の扉(よくあるガラス扉ではなく、巨大な木製扉)が閉まっているので、入れるかどうか一瞬戸惑ってしまうのだが・・・。

 帰り道に城内を通って行く。聖ヴィート大聖堂の威容にはいつも圧倒される。聖イジー教会の前でコンサートの当日券を販売していたので買ってしまう。

 丘を下り、マロストランスカーから地下鉄に乗っていったんホテルに戻る。荷物を置いて、すぐに引き返す。
 ふたたびマロストランスカーに着くと、トラムに乗ってまた城の丘を登る。S字カーブでトラム同士がすれ違う様はなかなか壮観である。夕日が照らすプラハ城も素敵だ。
 聖イジー教会でコンサートが始まった。バイオリンの五重奏(?)でメインはヴィヴァルディの『四季』だ。教会の壁は石なので少々底冷えするが、その分音響が良い。楽しい時間があっという間に過ぎてゆく。

続く
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