ヨーロッパ横断鉄道旅行-第4弾(ウィーン→プラハ)(9)

プルゼニュ行き特急(コステレツ駅)
コステレツ→チェスケー・ブディェヨヴィツェ

 静かな駅の待合室で30分ほど過ごした後、ようやくプルゼニュ行きの特急がやって来た。この列車は11時20分にブルノを出発したはずだから、ちょうど1日前に私が乗ったのと同じ列車なのである。つまり、1日前にこの特急に乗り続けていれば、ここでスラヴォニツェ行きの列車に接続できたということでもある。イフラヴァで進行方向が逆になっているので、私は列車の最後尾の1等車に乗る。
 列車は13時43分に出発する。しばらくイフラヴァ川沿いに走るが、やがて川も尽き、草に覆われた丘陵を抜ける。丘陵には羊が放牧されている。やがて池のほとりに町が現れ、列車は14時ちょうど、ホルニー・ツェケレフに停車する。向かいのホームには対向の特急が待ち合わせていた。

 線路はここから南西へと向きを変える。右に分岐してゆく線路がある。分岐した線路は大きくカーブして北西に向かう。この列車は南西に進む。車窓には同じく丘陵の景色が広がっている。
 14時18分、ポチャートキ・ジロヴニツェに停車する。ここからは森の中に入って行く。

 森を抜けて視界が開けたところに、正面から左側に向かって走り抜ける列車が見えた。しばらくして、予想通りに左側から線路が合流してきた。先程の列車は、ここで左側の線路に分岐して行ったのだろう。私の乗る特急は南西から西へと進路を変えつつあったのだが、この左側の線路は、ここから南東へと向かっている。
 さらに右側からも線路が合流してくる。これは北からやって来たものだ。
 そして列車は町の中に入り、敷地の広い駅にゆっくりと滑り込む。そこには貨車や客車を連結した小さなSLの姿が見える。辺りに大勢の人がいることからすると、これは現在も運行しているのかもしれない。SLに目を奪われている間に列車はに停車する。14時43分、ここはインドルジフーフ・フラデツという駅だ。

 14時46分に発車する。町が途切れ、再び野山が広がる。しばらくして列車が徐行を始める。大きなS字カーブ、しかも下りの急勾配を通過しているようだ。そこを抜けると、辺りは平地に変わる。

 15時1分、カルダショヴァ・ジェチツェに停車する。対向の特急を待ち合わせて15時4分に発車する。列車はいつの間にか中央高地を抜けてボヘミア南部を西へと進んでいた。やがて列車は南へと向きを変え、右からやって来た線路に合流する。これはプラハからの路線で、これについては後に述べることになるだろう。合流すると構内の広い駅に入って行く。15時19分、ヴェセリー・ナト・ルジュニツィーに停車する。

 15時21分に発車する。すぐに左側に分岐して行く線路がある。これはボヘミア南部をまっすぐ南に進んでオーストリアへ向かう路線だ。私の乗る列車は、分岐後南西へと向きを変え、ぐんぐんスピードを上げる。だが、それは長くは続かない。シェヴィエティーンという駅を通過する辺りから山道となり、しばらくすると長くてカーブの多い下り坂になる。
 再び平地が現れると、そこには田園風景の中に大きな建物が点在するようになる。そして右側から線路が合流して来る。これはプルゼニュからの路線である。列車は大きな市街地に入り、巨大な構内に滑り込む。15時51分、ついにブディェヨヴィツェに停車する。私はここで下車する。

 列車はここで再び進行方向を変える。私が列車を降りるや否や、機関車がやって来て列車の最後尾に連結する。この列車は、先程右から合流して来た線路を北上してプルゼニュへと向かうだろう。
 外に出て、ブディェヨヴィツェ駅の外観を眺める。ここもやはり駅とは思えない、お城を思わせるような造りだ。

続く
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