ヨーロッパ横断鉄道旅行-第4弾(ウィーン→プラハ)(2)

シェーンブルン宮殿(1)
3日目

栄華の名残ふたたび(2)

 ホテルからヨーゼフシュタット通りに出て、ウィーン市庁舎(ラートハウス)の前から地下鉄U2に乗る。そして南に向かって終点のカールスプラッツで下車する。ここから地下鉄U4に乗り換えて西に向かう。まもなく、列車は地下を抜けて地上に出る。そしてシェーンブルンに停車する。
 シェーンブルンの駅舎は、どことなく宮殿のような造りをしている。それもそのはずで、駅前には本物の宮殿があるのだ。

 17世紀の終わり頃から建てられたこの宮殿は、マリア・テレジアにより完成された。リンクの中心にある王宮(ホーフブルク)と共に歴代皇帝の居宅となり、あのフランツ・ヨーゼフ1世も、暖かい季節にはここから王宮まで通勤していたそうだ。
 ウィーン有数の観光名所だけあって、朝から混雑している。私はシシィ・チケットを持っているので、すぐに入場することができたが、それでも大勢のツアーの間に挟まって、彼らの動向を気にしながらの見学は骨が折れる・・・。ホーフブルクの部屋も相当に立派なものだが、この宮殿のそれははるかに豪勢である。特にマリア・テレジアの中国風の部屋や、豪華寝台の部屋は圧巻だ。

 宮殿の庭園もまた広大である。そして、宮殿から南に伸びる庭園が進むにつれて丘になるのはベルヴェデーレ宮殿と同じであるが、その傾斜ははるかにきつい。
 庭園をいくらも歩かないうちに雨が降ってきた。日本から傘は持ってきたのだが、あいにくこの日はホテルに置いてきてしまった。木陰に入れば雨がほとんど当たらないので、しばらく雨宿りする。だが、いつまで経っても雨は止みそうにない・・・。
 いい加減に見切りをつけ、噴水の前を通っていよいよ丘を登る。山道の途中で雨が強くなる。また木陰で雨宿りするが、雨の勢いは一向に弱まらない。木陰にも次第に雨が降り注ぐようになる。意を決して上り坂を全力疾走だ・・・。

 ずぶ濡れになりながら丘の上にあるグロリエッテにたどり着く。これは元々記念碑として建てられたものだが、現在では展望台として人気が高い。グロリエッテの屋上からは、宮殿と広大な庭園を一望することができる。

 庭園を周遊するパノラマバーンに乗って宮殿まで戻ると、もう昼になっていたので昼食をとる。昼食が終わってもまだ雨が降っているので、またも濡れながら駅に走る。

 地下鉄U4に乗って東に向かい、レンゲンフェルドガッセでU6に乗り換える。ここではU4とU6がホームの向かい合わせで接続しているので乗換えが簡単だ。
 U6で北上してウィーン西駅に行く。国鉄のウィーン西駅に入る。ここはウィーン南駅やマイドリング駅などと並んでウィーン有数の鉄道ターミナルだ。日本で購入したユーレイルパスのバリデーションを行うついでに、発着する列車を見物する。リンツやインスブルックなどオーストリア国内の諸都市への列車のほか、ミュンヘンなどドイツへ向かう列車が多数発着している。

 ウィーン西駅からは地下鉄U3に乗ってフォルクステアーターで下車し、ミュージアムクオーターに行く。ここは元々王宮の厩舎だった場所で、現在ではいくつもの美術館が建ち並んでいる。これらの美術館の中でもとりわけ大きなルートヴィヒ財団近代美術館(MUMOK)は改装工事のため休館中だったので、これも大きな美術館であるレオポルド美術館に行く。エゴン・シーレなど19世紀~20世紀初頭のオーストリアの画家の作品を中心に展示しているのだが、20世紀初頭のウィーンの映像も放映されていて、私としてはそちらの方が面白かった。

 ミュージアムクオーターを出ると、フォルクス劇場自然史博物館の前を通ってトラム乗り場に行き、ヨーゼフシュタット通りに戻る。

 夜、夕食に出かける。ドイツ語がろくに読めないのが災いして、うっかりギリシャ料理のレストランに入ってしまう。しかも注文したのはトルコ風のケバブだ(笑)。私には懐かしい味でもあるが、ウィーンで食べるとなぜかとてもエキゾチックなものに感じられてしまう。

続く
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