東四国鉄道旅行(14)

大歩危(2)
大歩危→阿波池田(土讃線)

 深い谷を滔々と流れる吉野川を渡り、対岸の国道沿いをしばらく歩く。無数のトンボが宙を舞っている。早くも秋の気配を感じる。20分ほどして、大歩危峡の川下り船乗り場に着く。
 川下り船は川の流れに乗ってゆっくりと進み始める。見上げると、川岸にそそり立つ巨岩の上に船乗り場のある観光施設(レストラン・売店等)が乗っかっているのがわかる。川の両岸では、古い断層が斜めに傾いたまま岩と化しており、面白い景観を形作っている。このような地形だから、川沿いの道路や鉄路は、岩肌を穿った狭い通路を通っているのだ。
 20分ほど川を下った所で船は折り返し、今度はモーターを使って川を遡り、船乗り場へと戻った。

 大歩危駅に戻る。人気の無いホームに、夕日が降り注ぐ。17時31分、阿波池田行きの普通列車に乗る。今度はキハ32形の2両編成だ。列車は峡谷沿いに進むのだが、ここからは峡谷の風景があまり見えない。
 17時38分、小歩危に停車する。駅から見下ろす静かな峡谷の村に、夕暮れが訪れようとしている。ここで下りの特急・南風を待ち合わせるのだが、南風に遅れが発生したらしく、予定の時刻になってもなかなか来ない。しばらくして、ようやく南風が通過した。普通列車も発車する。予定より5分ほど遅れて、17時55分頃になっていた。
 2000メートル超の山城谷トンネルを抜けて、阿波川口・祖谷口三縄と列車はなおも吉野川の渓谷沿いに進む。そして、予定より4分ほど遅れて18時15分、列車は終点の阿波池田に到着する。

続く
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