東四国鉄道旅行(4)

牟岐行き普通列車(徳島駅)
徳島→阿南(牟岐線)

 まもなくホームに牟岐行きの普通列車が入線する。キハ47形の5両編成なのだが、先頭車両はドアが開かず、最後尾の車両は使用不可である。
 9時14分に出発する。たくさんの気動車が停まる徳島駅の構内を抜け、一路南へ向かう。阿波冨田二軒屋と過ぎると、市街地は田園風景へと変わる。

 やがて列車は小松島市に入り、中田に停車する。この駅からは、かつて国鉄最短の路線(1.9km)と言われた小松島線が分岐していた。以前は関西方面からの船便が小松島港に発着しており、小松島港と徳島とを結ぶ路線が大正2年に開設されたのが、牟岐線及び小松島線の由来である。その後、中田から南へと路線が伸び、昭和36年には徳島-中田間が牟岐線に編入されるに及んで、小松島線は牟岐線の支線のような存在となり、そして昭和60年には廃止されてしまった。

 列車は中田で徳島方面へ向かう普通列車を待ち合わせた後、出発する。次は南小松島に停車する。小松島線の小松島駅に対してつけられた駅名であろうが、今は小松島駅は存在しない。
 列車はさらに南へ進む。阿波赤石に着く間際、ようやくが現れる。阿波赤石、立江を過ぎて羽ノ浦に停車する。大正5年に中田から延伸した牟岐線(当時は阿南鉄道)は、この羽ノ浦駅を終点としていた。牟岐線がさらに南に延伸するには、それから20年を要した。
 列車は西原、阿波中島を過ぎると、那賀川という大きな川を渡り、次いで桑野川を渡って、阿南に到着する。10時7分。

続く
目次へ

"東四国鉄道旅行(4)" へのコメントを書く

お名前
メールアドレス
ホームページアドレス
コメント