シルクロード鉄道旅行-第8弾(ブハラ→テヘラン)(1)

タシケント行きHY528(タシケント空港)
1日目

スタート地点へ

 早朝4時過ぎ(日本との時差は-4時間)、タシケントは肌寒い。タラップから次々と降り立つ乗客達は到着用、もしくは乗り継ぎ用のバスに乗ってターミナルへと向かう。私を含めて、ほとんどの乗客は到着用バスに乗り込む。バスから降りたらターミナルに入って、まっすぐ入国審査へ。いつもならそうなる所だが、今回は少し勝手が違う。入国審査場の手前に白衣を着た人達が待ち構えている。彼らは乗客達に何かを手渡す。日本では最近お目にかからなくなった水銀体温計だ。メキシコを中心に猛威をふるい始めていた新型インフルエンザは、遠く離れた中央アジアの国にも影響を与えていたのだ。とりあえず3分間ベンチに座って検温する。その間、日本からここまでの道のりについて振り返っておくのも悪くないだろう。

 成田を出発したのは前夜の21時。ウズベキスタン航空HY528に乗る。このHY528は、少し面白い運行形態をとっている。タシケントからやって来たHY527は、成田で乗客を降ろし、今度はタシケント行きのHY528になって成田を出発するのだが、この時にタシケントから関西空港に向かう乗客も載せるのだ。つまり、成田-関空間は往きと帰りの乗客が混在するのである。そのためか、関空における乗客の扱いも少し変わっている。22時25分に関空に着くと、いったん全ての乗客がシャトルに乗って入国審査場へと向かう。ちなみに、入国審査場の手前ではタシケントへ向かう乗客に対しても帰国時の検疫アンケート(新型インフルエンザに関するもの)の記入を求められるというミスも発生したのだが、それもこうした乗客の複雑な誘導に起因するものであろう。タシケント行きの乗客は、入国審査場の手前にあるセキュリティゲートを抜け、再びシャトルに乗って出発ゲートに戻ることになる。そして23時45分、いよいよタシケントに向けて出発したのだ。

 さて、検温も無事に終わり入国審査へと進む。早朝という時間帯のためか、今までタシケントに来た中では最も空いていた。ターミナルの外は、まだ真っ暗だ。いつもならここでタクシーの交渉となるところだが、今回は歩いて隣にある国内線ターミナルへと向かう。ターミナルは開いているものの、ほとんど人気がない。

 空が白み始めると共にターミナル内は人で溢れかえるようになる。6時過ぎ、満員となったターミナルから出発してバスに乗る。バスを降りると、そこにはプロペラ機が待機していた。ブハラ行きのHY321だ。機内は驚くほどボロい・・・。座席は一応指定されていたのだが、空いている座席に座るよう求められ、先頭の座席に座ってしまう。そこは主翼のすぐ後ろであった。
 やがて大きなプロペラが回転を始める。轟音と振動が私を直撃する。振動のせいか、壁が熱くなっている・・・。6時30分、タシケントを飛び立つ。晴れ渡った空の下、タシケントの市街地がよく見える。タシケントを離れるにつれて緑が少なくなり、乾燥した大地や湖の上を通過する。慣れとは恐ろしいもので、激しい振動が眠気を誘いすらする。再び緑が現れると飛行機は高度を下げ、ブハラ空港に着陸する。8時10分。
 バスに乗り、ほとんど田舎道のような空港内の通路を通って、ようやく近代的なターミナルにたどり着く。

続く
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