甲信縦断鉄道旅行(16)

善光寺 本堂
善光寺
善光寺下→長野(長野電鉄 長野線)

 善光寺下駅から地上に出て、狭い坂道を登る。善光寺へ向かうのか車の数が多く、行き違うのに苦労する。坂を登りきると、そこは仁王門の裏手だ。
 仁王門からいったん石畳の参道を下り、石畳が車道へと変わる交差点まで行く。すると、大きな囃子の音と共に獅子に率いられた屋台が現れた。何と、小諸・上田・上山田に引き続き、ここでもお祭りに遭遇したのだ。後で知ったところでは、この日は善光寺境内にある弥栄神社の御祭礼が行われており、今目にしているのは御祭礼の屋台巡行なのだ。弥栄神社の御祭礼は、通常7年に1度の善光寺御開帳に合わせて行われており、前回は2003年に行われたので、この年(2007年)には行われないはずなのだが、この年は善光寺本堂再建300周年にあたっており、その記念で特別に行われたものらしい。
 屋台が過ぎ去った後、さらに参道を下りてみる。沿道の商店には、江戸時代風の古い家屋の他にもモダンな感じの建物も目立つ。しばらく進むと、ようやく現代風の建物が多くなってくるので、この辺で踵を返して再び参道を登る。

 途中で大本願に立ち寄った後、山門に向かう。だが、山門は工事中でその姿すら見えない・・・。山門脇の六地蔵の前で、再び屋台に遭遇する。全ての屋台は1台ずつここで停車し、屋台に乗っていた舞方が舞を披露する。何も知らずにここまで来たのだが、このように珍しいものを見ることができたのは幸運であった。

 山門を迂回して、国宝となっている巨大な本堂に入る。本堂の中で、さらに内陣に入り、お戒壇巡りをする。これは御本尊の真下にある地下通路を通って、途中にある「極楽の錠前」を回すというものだ。中に入ってみると、わずかな光すらも見えず、本当に真っ暗だ。手探りで壁をつたって進むしか術はない。案の定、入口付近でリタイア者が続出する・・・。暗さと混雑のために、歩みは遅々として進まない。しばらくして、私の後ろを歩いていたらしい子供が「あった」と叫び、錠前を回す音がした。しまった・・・、壁を探っていたはずの私の手は、いつの間にか錠前をすり抜けていたらしい。良いことばかりではないようだ・・・。

 本堂を出て、その脇にある経蔵に行き、一切経の入った輪蔵を回す。その後、大勧進に立ち寄る。門の前に池(堀?)がある立派なお寺だ。再び参道を下り、あの交差点で3たび屋台に遭遇する。短い時間ではあったが、善光寺参りを満喫できた。満足した足取りで、善光寺下駅に戻る。

 15時42分、長野行きの普通列車に乗る。列車は地下を走ったまま、終点の長野に15時48分に到着する。隣のホームには、2000系の特急列車も停まっていた。いったん地上に出て、JR長野駅に向かう。

続く
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善光寺


善光寺下~長野

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