シルクロード鉄道旅行-第6弾(アルマティ→サマルカンド)(7)

鉄門付近(2)
タシケント→サマルカンド

 列車がタシケントCに到着すると、乗客の大半が降り、そして入れ替わりに大勢の乗客が乗り込む。タシケントC駅の駅舎は車内からでは全容が確認できないくらい大きく、ホームもたくさんある。

 列車はここに20分停車して、9時28分に発車する。予定からは40分近く遅れている。タシケント空港の側を通り、市街地を南西へと抜けて行くと、巨大だがほとんど人気の無い駅を通過する。おそらく、これがタシケントAまたはB駅なのであろう。やがて、巨大なコンテナ群が再び現れる。
 カザフスタンではほとんど各駅停車の状態だったのと打って変わって、タシケントを出た列車は30分経っても全くスピードを落とさない。そして、1時間以上経った10時30分過ぎ、列車は中央アジアの2大河の一つ、シルダリヤを渡る。
 シルダリヤまでひたすら南西に走っていた列車は、ここで進路を南に変える。旧ソ連時代の線路は、このまままっすぐジザクまで南西に伸びていた。だが、このルートは途中でカザフスタン領を通る。だから現在では、南に迂回してギルスタンを経由するルートになっているようだ。
 かなり大きな町であるギルスタンをも通過した列車は、やがて西へと進路を変える。ここで、ウズベキスタン東部のフェルガナ盆地からやってきた線路と合流する。中国・新疆のトルファンで天山北路・南路の二手に分かれたシルクロード。私の乗り継いだ鉄道は、天山北路とステップ路を通ってカザフスタンを横断し、そして南下してきた。一方の天山南路は、中国・新疆のカシュガルからパミール高原を越えてフェルガナ盆地に入り、そこから西へと続いてきた(なお、カシュガルとフェルガナ盆地のオシュとの間には、2007年現在鉄道は無い)。2つの道が、今ここで合流する。
 車窓の風景には緑が少なくなり、代わりに茶色い砂地が目立つようになる。車内では、太陽が高く昇るにつれて、昨夜の寒さがまるで嘘のように気温がぐんぐん上がる・・・。そして列車は12時51分、ジザクに到着。

 ジザクを出発した列車は、まもなくガリヤ・アラルを通過して谷間に差し掛かる。線路の両側に、草木のほとんど生えていない茶色の岩山が迫ってくる。荒涼たる景色ではあるが、なかなか壮観でもある。ここはサマルカンドの入口にあたる交通の要衝(つまりはボトルネック)であり、ティムール帝国の時代には鉄門が設置されていたと言う。
 谷間を抜けると、一転して広大な視界が開ける。だが、そこは草木のまばらな砂漠であった。このような景色がしばらく続いた後、再び緑の大地が現れる。オアシスに入ったのだ。やがて列車はザラフシャン川を渡り、スピードを落とす。そして14時28分、ついに列車は予定より30分以上の遅れでサマルカンドに到着する。

続く
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タシケント~サマルカンド


シルダリヤ

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