シルクロード鉄道旅行-第5弾(アルマティ→シムケント)(10)

アルマティ行きN12列車(2)
シムケント→タラズ

 シムケントでの旅を終え、アルマティに戻るべく再び列車に乗る。17時前、シムケント駅にアルマティ行きのN12列車が入線する。往きのN11列車は電気機関車に牽引されていたはずなのに、このN12はなぜかディーゼル機関車に牽引されている。

 17時36分、列車がシムケントを発車する。あっという間に市街地を抜けると、たちまち馬や羊がたくさん群れる草原が現れる。羊飼いのおじさん達が、過ぎ行く列車をぼんやり眺めている。大きな川を渡ると、まもなくマンケントに到着。18時8分。
 マンケントを出発した列車は、渓谷に架かる長い鉄橋を渡る。やがて、列車の南側にはアラタウ山脈とその麓に広がる牧草地が現れる。列車の北側は広大な草原だ。こんな景色がずっと続く。どの辺りが最も美しいかと聞かれても答えに窮する。ただただ移り行く景色に見とれるより他はない。
 1時間ほど経って、アラタウ山脈の麓に大きな建物群が建ち並ぶようになる。ティウルクバスに到着。19時22分。ティウルクバスを出ると、今度はアラタウ山脈が雪を冠するようになる。前日、車でタラズに向かった時は空が曇っていたけれど、今は夕日の下ではっきりとその姿を見ることができる。景色を見るために通路に立っていると、車掌さんに追い払われる・・・。他の乗客も同様に追い払われた。日没近いので治安対策なのだろう。列車の旅を楽しむ人が増えていけば、このようなことも無くなってゆくに違いない。
 夕日が山の端に沈む。緑の大地が闇に包まれようとしている。ここ数日間、当たり前のように見ていた緑や山々、そして動物達が再び憧憬に遠のいてゆくことをちょっぴり恨めしく思う。
 20時38分、ブルノエに到着。照明灯はあかあかとホームを照らしている。そして21時50分、タラズに到着。そろそろ眠ることにしよう。

続く
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