シルクロード鉄道旅行-第5弾(アルマティ→シムケント)(6)

シムケント駅(2)
4日目

タラズ→シムケント

 タラズを過ぎて、いつの間にか眠っていた。再び目を覚ますと6時20分過ぎ。今はブルノエ(5時57分着)からティウルクバスに向かっているのだろう。外は夜明け直後の薄明ながら、大地には緑が鮮やかに浮かび上がる。やがて草原の彼方に太陽が姿を現す
 コンパートメントのドアを開けると、廊下側の窓からは緑に覆われた岩山が並んでいるのが見える。素晴らしい眺めだ。まもなく列車のスピードが落ちて、岩山の麓に到着。6時56分。ここがティウルクバス駅のようだ。
 列車は、草原と山々の境界を通って西に向かう。部屋の窓からは草原が、廊下の窓からは山が見える。そのいずれもが鮮やかな緑に覆われている。私は鉄道写真はあまり撮らないけれど、この草原や山々をバックに列車を撮ったら、とても美しい写真になるだろうと思う。けれどもカメラを抱えた人影はどこにも見当たらない。鉄道が長く国家の強い管理下に置かれてきた旧ソ連地域では、鉄道を愛好する人はまだ少ないのかもしれない。
 そんなことを考えているうちに、列車はマンケント(8時10分着)を過ぎ、やがて久々に建物の密集した地域に入る。8時44分、ついに終点シムケントに到着。
 ホームは、アルマティからの14時間以上の旅を終えた人々でごった返す。列車の先頭に行ってみる。アルマティで連結されていたのと同じタイプの電気機関車だ。カザフの鉄道について詳しい知識は無いが、途中には架線を目撃しなかった区間があるので、電気→ディーゼル→電気と機関車を換えたのか?と想像する。
 シムケントはカザフでも大きな部類の町なので、駅舎もそれなりに大きい。駅の前ではタクシーの客引きが熱心に行われているが、私の泊まるホテルは駅からそう遠くないので、そのまま歩いて行くことにする。

続く
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