シルクロード鉄道旅行-第5弾(アルマティ→シムケント)(2)

ダムの上からスケートリンクを見下ろす
2日目

メデウ

 日も随分高くなった頃、泊まっているカザフスタンホテルを出て、通りの向かいにあるバス停からメデウ行きの6番バスに乗る。バスは通りをまっすぐ南に向かう。道の傾斜は次第に険しくなり、所々に大きなカーブも現れる。沿道には、別荘らしい多数の住宅が建築中だ。

 25分ほどでメデウのバス停に到着。アルマティは、天山山脈の支脈・アラタウ山脈の北麓にあるのだが、メデウはアルマティからアラタウ山脈へ向かう途中にある渓谷である。アルマティの海抜は約850mであるが、ここメデウの海抜は約1500~1700mである。バスに乗っている間に600m以上も上っていたのだ。

 バス停から小川に沿って南に進む。川原に下りてその水を掬うと、とても冷たい。山から流れ出る雪融け水なのだろう。やがて巨大なスケートリンクが前方に現れる。このリンクは数々の世界記録を生んでいて有名な所らしいのだが、スポーツに無縁な私は傍らを通り過ぎてさらに奥へと小川沿いの坂道を登る。坂道を登った所に小さな公園があり、そこでは観光客が馬に乗って遊んでいる。その公園から、急な階段がダムへとまっすぐに続いている。(後で調べてみると、800段以上もあるらしい・・・。)

 海抜が高い場所で、傾斜のきつい階段を登るのは本当にしんどい。何度も息切れしては休む。実に40分もかけて、ようやくダム堤にたどり着く。そこは確かに大きなダムなのだが、水はほとんど見られない。おそらく防災用に造られたのだろう。
 ダム堤からスケートリンクの方を見下ろすと、そこには緑豊かな谷間の風景が広がる。そして、その反対側には、万年雪を頂くアラタウ山脈の雄姿が見える。この海抜3000m~4000mの山々を越えると、そこはもう隣国のキルギスである。
 ここに登って来るまでの疲れはどこかに吹き飛んでしまい、爽快な気分が全身を満たす。

続く
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