立山・黒部 水流紀行(11)

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4日目

宇奈月温泉→魚津→越後湯沢(富山地方鉄道本線・北陸本線・ほくほく線・上越線)

 旅の最終日も朝から雨。結局、旅の中で晴れ間を拝むことができたのはわずかな間にすぎなかった。早朝のせいか、宇奈月温泉駅には乗客の姿もまばらで、ホームに停車している富山行き普通列車はガラガラだ。
 8時29分、富山行き普通列車が出発。もともと休日の朝である上に、この悪天候では途中駅での乗り降りはほとんど無く、車内は閑散としたまま列車は進む。9時8分、新魚津に到着。

 JR魚津駅に入ると、大雨のために北陸本線のダイヤが大幅に乱れているとの放送が聞こえる。現に40分以上も遅れて到着した特急列車もあった。私は越後湯沢からの新幹線の座席を予約していたので、大いに不安になる。
 だが、状況は改善に向かったらしい。10時6分発予定の越後湯沢行き「はくたか」7号は、わずか4分遅れで到着し、10時10分に発車する。
 列車はぐんぐんスピードを上げ、黒部を通過した所で富山地方鉄道と交差し、そして黒部川の河口をあっという間に渡る。すっかり増水した川は、人間の作った堤防の高さに迫る勢いに見える。列車は自然の妨害を振り払うかのようにひた走り、糸魚川・直江津を通り、ほくほく線に入る。ほくほく線の真っ直ぐなトンネルを時速160kmで通過した列車は、結局3分遅れの11時57分に越後湯沢に到着。それでも直近に接続する新幹線に乗る人々は、大慌てで移動して行く。
 時間に余裕のあった私は、魚津で買っておいたますずし弁当を食べる。新鮮な鱒に笹の風味が移って、とても美味しい。

 12時42分、東京行きのMAX「とき」360号がやって来る。雨は止んだようだ。水の音は、もう聞こえない。

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宇奈月温泉~越後湯沢


黒部付近


越後湯沢

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