シルクロード鉄道旅行-第4弾(ウルムチ→アルマティ)(12)

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アルマティぶらつ記(1)

 アルマティ2駅を出て、しばらく通りを南へ行ったところで、私とAさんと伝蔵さんは、それぞれの目的地へと向かうべく解散した。
 とはいえ、早朝のことゆえ私には立ち寄る場所も無く、とりあえずジベック・ジョル大通りの歩行者天国で一服する。ここにはまだ人通りが少ないものの、地元の人や旅行者風の人達があちこちのベンチでくつろいでいるからだ。

 しばらくして、今度はパンフィロフ戦士公園へと向かう。その途中、売店でアルマティの地図を買う。アルマティには各所に小さな売店があり、新聞・雑誌・飲食物などを買うことができるので、街歩きには不自由しない。ただし店によって品揃えがバラバラなので、欲しいと思ったものはその場で買っておいた方が良い。これはぶらついてみた結果、私が得た教訓である。また、町中には自動販売機はほとんど無い。
 碁盤目状に道がきっちりと整備されたアルマティでは、歩いているとすぐに交差点にぶつかる。日が高くなるにつれ、交差点を行き交う人や車の数が増えてきた。歩行者はスキあらば赤信号でも平気で渡る。また車は信号無視こそしないが、信号が変わりそうになったらギリギリまですかさず前進してくる。中国にいる時ほど気をつける必要はないが、決して油断はできない。
 パンフィロフ戦士公園に到着。ここは第2次大戦でモスクワを防衛したカザフスタンの部隊を祀っている公園で、正面の入口や兵士達の巨大なモニュメントが社会主義国家の名残を留めているものの、公園の大部分は緑豊かな散歩道となっており、ここでも多くの人達がベンチで休息している。公園の中央にあるゼンコフ正教教会は20世紀初頭に建てられたもので、いつ改装されたかわからないが、クリーム色の壁が陽光に鮮やかに映える。
 公園でしばらく休息して、公園の東隣にあるカザフ民族楽器博物館に行く。だが、ガイドブックに載っていた写真の建物はあるものの、入口には犬が2匹寝ているだけで人の気配が無い。入口のロシア語の貼り紙を見ると、詳しくはわからないのだが移転したらしい・・・。今度は、公園の南方にある考古学博物館へと向かう。アルマティは、天山山脈の支脈、アラタウ山脈の南麓にある町で、市街地は南から北に向けて傾斜している。南へ向かって歩くということは、坂道を登るということである。坂道を登って、考古学博物館があるとされる場所へ行くと、そこには建物すらなく、小さな公園があるばかりだ・・・。
 再び戦士公園に戻って、ガイドブックではなく、さっき買ったばかりの地図(実はかなり大きいので、歩きながら手軽に見ることができない)を見る。確かに、これら2つの博物館はどこにも明記されていない・・・。
 再びジベック・ジョル大通りを歩く。この時間になると、通りは大勢の人々で賑っている。道行く人々の顔立ちはヨーロッパ系からアジア系まで千差万別で、日本人が紛れていたところで、全く外国人には見えない。(現にロシア語で何度も話しかけられ・・・)ここから、さらにいくつもの通りを渡る。大きな通りには、必ず横断用の地下通路があるのだが、こうした通路の脇にも小さな売店が営業している。逆に、これだけ歩き回ってみても、スーパーマーケットのような施設を見かけない。正午過ぎ、ホテルにチェックイン。3日ぶりにシャワーを浴びる。

 夕方、食べ物を買いに再び街に出る。ホテルから西へしばらく行ったところで、小さなバザールを発見する。バザールは、食料・洋服・雑貨などを扱うそれぞれの小さな専門店が集まって構成されている。だからスーパーなど不要なのであろう。店頭に並べられた色とりどりの果物、大きなロースターの中で脂が滴る鶏の丸焼き。否応無く食欲がかきたてられる。朝から私が目にしてきたものは、シルクロードのイメージからはほど遠い、ヨーロッパ化された町の様子であったのだが、ここでようやくアジア的なものの名残を見ることができたような気がする。
 果物はおいしそうなのだが、大きくてとても食べきれそうもないし、仮に切り売りしていたとしても衛生上心配なので断念する。買ったのは鶏肉の丸焼きとミネラルウォーター。丸焼きも切り売りしていないので一匹丸ごと買ってしまった。
 ホテルに戻ってミネラルウォーターを開けると、水が勢いよく飛び出してきた。そう言えば、ヨーロッパのミネラルウォーターは基本的に炭酸入りなのだ。

続く
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