三陸縦断鉄道旅行(八戸→仙台)(7)

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宮古→小本(北リアス線)
小本温泉

 宮古駅のホームに停車していたのは、三鉄の他の車両とは全く異なるレトロ調の車両だった。車内は豪華な洋館のホールを思わせる内装だ。この車両は「しおさい」という名前のイベント車両である。三鉄が保有するもう一つのイベント車両「しおかぜ」の連結された列車に先程私達は乗っていた。何とも運の良い日である。
 18時31分、久慈行きの「しおさい」は秋祭りで盛り上がる宮古を出発。テーブルを挟んでnbと向かい合い、こちらは会話で盛り上がる。田老を過ぎ、再び真崎トンネルを抜け、19時4分、小本で下車。

 小本は岩泉町の東端にあり、この町で唯一海に接している場所である。岩泉と言えば竜泉洞が有名であり、小本は竜泉洞への玄関口の一つである。しかし、私達は小本川を遡って竜泉洞へ向かうのではなく、小本川への下流へと歩いて行く。澄みきった十五夜の満月と時折通る車のライト以外には何も照らすものが無い田舎道を歩くこと10分、小本温泉に到着する。
 小本温泉は最近開発された温泉だ。温泉が比較的少ない三陸で、温泉旅館に泊まれるのはうれしい。さっそく露店風呂に入る。硫黄の臭いに包まれながら空を見上げると、少し雲がかかっているが、満月がはっきりと見える。月見風呂の情趣を味わいつつ、旅の疲れを癒す。風呂上りには豪華な食事と冷たいビールでノックアウト。私ももう一人前のおじさんになったようだ。

続く
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小本

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