シルクロード鉄道旅行-第3弾(蘭州→ウルムチ)(6)

画像
4日目

ハミ→トルファン

 ハミを出発。この広いオアシスの中には農地や畑が延々と続いている。だが、やがてそれも尽き、再び不毛の砂漠へ。貨物列車と何度もすれ違う。砂漠を貫き、点在するオアシスを結ぶこの鉄道は、物流の大動脈でもあるのだ。中国国内のみならず、時には日本や韓国からの貨物も、この鉄道を通って遥かヨーロッパまで運ばれるという。形や役割を変えつつも、シルクロードは現代でもまだ生きているのだ。
 龍樹泉には11:15に到着。その名に「泉」がついている通り、小さなオアシスの町である。龍樹泉を出発してしばらくすると、車内に食堂車の案内放送が流れる。そう言えば、この列車に乗ってから何も食べていなかった。3回目の乗車で初めて食堂車に行く。乗客の数が少なくなったためか、昼時にもかかわらず食堂車はガラガラである。ここでも食券制だ。値段は町中の庶民的レストランよりは少し高めだ。奥の厨房から何かを炒める音が聞こえる。料理が来るのが待ち遠しい。やって来たのは回鍋肉。キャベツの代わりにピーマンが使われている。過剰なまでに味付けが濃いが、味自体はとても良い。
 部屋に戻ると、砂漠のはるか北方に万年雪を頂いた山々が見える。シルクロードを通った数多の旅人達も、この風景を眺めていたに違いない。13:08、ピチャン(中国名:鄯善)に到着。構内には機関車が何台も並んでいるのが見える。ピチャンはハミ瓜の産地として有名であるが、この駅はピチャンの町からは30kmも離れている。だから駅前には人の住んでいる気配が少ないのだが、その代わりに石油の採掘施設が見える。そう言えば、この辺りの線路を行き交う貨物列車は、石油タンクを牽引していることが多い。ピチャンを出ると、また砂漠の風景が延々と続く。
 突然、目の前に小さな峡谷が現れる。そして列車は大きな町の中に入ってゆく。15:11、トルファンに到着。鉄道の旅もいよいよ終盤に入ろうとしている。

続く
目次へ

ハミ~トルファン

"シルクロード鉄道旅行-第3弾(蘭州→ウルムチ)(6)" へのコメントを書く

お名前
メールアドレス
ホームページアドレス
コメント