シルクロード鉄道旅行-第3弾(蘭州→ウルムチ)(3)

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3日目

黄河と牛肉麺

 蘭州の名物と言えば、黄河と牛肉麺だ。これらを見る・食べることをしなければ、この町を出られない。

 ホテルから黄河河畔までは少し距離もあるし、前回説明したような交通事情であるからタクシーに乗る。着いた所は黄河河畔のロープウェイ乗り場だ。ここから対岸の白塔山までロープウェイで登って行く。眼下には黄河が流れている。日本ならば「一級河川」の河口付近の風景であろうが、ここは黄河のほんの上流部にすぎない。川の色は洪水の後のように茶色く濁っている。これが「黄河」と呼ばれる所以であることを実感する。
 山頂駅に着いたものの案内図も無く、白塔のある白塔寺がどこにあるかわからない。野外の喫茶店が随所にあり、そこでだべっている人々は大勢いるが、どこかへ向かう気配は全く無い。仕方なくしばらく適当に歩いていると、ようやくお寺らしい楼閣が現れる。
 白塔は、元王朝時代に建てられ、明王朝時代に改修された高さ17メートルほどの仏塔である。塔そのものよりも、その位置・背景を含めた方が絵になる風景である。だが、何と言ってもここから黄河の流れを一望できるのが素晴らしい。この広い茶色の帯は、これから黄土高原を巡って渤海に至るまで数千kmにわたって続いていくのだ。

 再びロープウェイに乗って山を下り、黄河の河畔を歩く。「排子」と呼ばれる、羊の皮で作られたいかだが随所に見られる。かつては、黄河を渡る手段として活躍していたらしい。今では観光用に利用されているようだ。「黄河第一橋」の碑がある中山橋を渡る。この橋は、歩行者の他は自転車とバイクしか通行できない。橋の南側は広場になっている。中山橋を渡った所に白塔山の入口がある。ロープウェイを使わない場合は、ここから入って歩いて登るようだ。

 さて、昼になってお腹も空いたので、いよいよ牛肉麺を食べに行く。とりあえず、泊まっていたホテルの近くまでタクシーで移動する。ここなら駅にも近く、後で移動するのが楽だと思ったのだ。しかし、タクシーの車中からは至る所に見えた牛肉麺の店が、いざ探し出すとなかなか見つからない。たまに見つかったとしても昼時で混雑しており、言葉が不自由だととりあってもらえない・・・。重いバッグを抱えて歩くこと数km、デパートの裏手に店を発見。昼のピークを過ぎたのか、あまり混んでいない。注文のシステムがわからず、案の定苦労するが、ようやく牛肉麺にありつく。小麦粉でできた(卵は無い)麺が辛口スープに入っており、具は牛肉や大根だ。値段は3元。いたって庶民的な食べ物である。

 もう思い残すことはない。店を出ると、タクシーに乗って蘭州駅へと向かう。

続く
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