下野・会津 鉄道と温泉の旅(8)

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塔のへつり→湯野上温泉(会津鉄道)←→大内宿

 塔のへつりから会津若松行きの快速列車に乗る。列車は大川を何度も渡りながら北上する。せっかく快速に乗ったのに、わずか一駅、湯野上温泉で下車。湯野上温泉駅の駅舎は、レトロを通り越して江戸時代以前の民家のような造りで、屋根が茅葺きになっている。
 湯野上温泉駅からは大内宿に向かうバスが無いのでタクシーに乗る。大川の支流、小野川沿いの道を山の方に上って行く。大内宿まで距離はわずか5km程度だが、標高は200m近くも上がる。山道を上りきると駐車場があり、そこでタクシーを降りる。駐車場からしばらく歩くと、目の前に大内宿の町並みが現れる。
 「時代劇のセットではないか?」と思ってしまう。だが、これらの建物群は人の住む本物の住宅である。かつて会津西街道の宿場町として栄えた大内宿は、今でも驚くほどにその面影を残している。まるで、山に囲まれていたために時代の風雪から守られていたかのようだ。観光客が行き交う通りから裏手に出ると、そこには桜の花がひっそりと咲き乱れていた。この山深い里にも遅い春が訪れている。

 大内宿を後にして再び湯野上温泉に戻る。大川沿いには温泉旅館が何軒も並んでおり、旅館によっては入浴だけすることもできる。早速、大川沿いの崖上にある露天風呂に入る。夕方前のこの時間に風呂に入っている人は他におらず、眼下を流れる大川を眺めながらゆったりと時を過ごす。

続く
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塔のへつり~湯野上温泉


湯野上温泉


大内宿

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