シルクロード旅行-番外編1(上海→嘉峪関)(8)

画像
嘉峪関

 今まで何度も「嘉峪関」と書いてきたが、これは町の名前として使っていた。だが、今度は正真正銘の嘉峪関へと向かう。前回も書いた通り、嘉峪関付近では南北の山地の間に挟まれた平地を横切るように長城が築かれている。この長城の中央部にあるのが、西の最前線基地たる嘉峪関である。
 嘉峪関は外城・内城の2重の城壁に囲まれている。外城の東門から中に入る。中に入ると、10m以上もある高い壁に囲まれた内城が聳える。内城の東門である光化門をくぐる。門上の楼閣に掲げられているのは、「天下第一雄関」の額。ここがいかに重要で、それゆえに堅固であったかがわかる。門の内側の坂道を使って城壁上へ登る。馬に乗ったままで登れるように造られているので、とても急勾配だ。坂道の上に設置された鉄製の階段を使わないと登ることができない。
 城壁上からの眺めは壮大そのものだ。巨大な要塞、そしてその外には砂漠の彼方の山々まで遮るものは何も無い。特に南側の城壁からは祁連山脈の美しい山並を見ることができる。手前には長城が南へ向かって伸びているのがわかる。その時、1台の列車が長城へと向かっているのが見えた。列車の先に伸びるレールは、長城を横切っている。信じられない光景だ・・・。万里の長城を越える鉄道の旅への憧れが高まってゆく。
 内城の西門である柔遠門で城壁を下り、そして外城の西門を出る。嘉峪関の西側は長城の外側にあたるため、外城の高さも東側よりも高くなっている。外城の外にはらくだの群れがいて、観光客を乗せている。再び城内へ戻り、遊撃将軍府を見学する。建物の中には、工芸品や生活道具の他、将軍や側近、将軍の妻子の人形まで展示されている。都から見ればはるか西の「果て」なるこの地で、彼らはどんな日々を送っていたのだろう?

続く
目次へ

"シルクロード旅行-番外編1(上海→嘉峪関)(8)" へのコメントを書く

お名前
メールアドレス
ホームページアドレス
コメント