シルクロード鉄道旅行-第1弾(北京→西安)(3)

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万里の長城

 高速道路を走るバスのすぐ左手に、長く連なる城壁が姿を現す。これが万里の長城だ。こんな城壁が数千キロも続いているというのは(もっとも現代では保存状態はまちまちだが)理屈では理解していても、実物を見せられると驚くより他はない。
 バスは八達嶺に到着。ここは北京郊外にいくつかある長城見学スポットの中でも、最も人気のある所だ。入口は山の少し窪んだ所にあり、長城はそこから左右の山の頂に向かって続いている。入口から向かって右側は通称「女坂」と呼ばれ、傾斜が比較的緩やかであり、向かって左側は「男坂」と呼ばれ、急な坂道である。
 まずは「女坂」を登る。比較的傾斜が緩いとはいえ、しばらくすると息が切れ始める。しかも、途中から道の段差がなくなり、手すりにつかまらないと滑って登ることができない。こんな状況で頭の中には物事を考える余裕が無くなっているのだが、それでも今踏みしめているのは少なくとも明代にまで遡る歴史的建造物なのだという感動が、ときどき頭をかすめる。
 坂の途中に望楼がいくつもある。中に入ってみると2層になっていて、以外に大きなものだ。かつてはここに兵士達が詰めていた。彼らは、ここからの眺望に何を思ったであろうか?
 山の頂に到着。見渡すと、周囲の山の稜線上に長城が連なっている。それは、余りに長いために人工物という感じがしない。まるで自然が造形したかのようだ。
 滑らないように気をつけながら坂を下り、今度は「男坂」を登る。やはり傾斜がきつい。そのためか人の姿はいたって少ない。時間もあまり無いので、山の頂まで登ることは諦めて途中で引き返す。
 バスは八達嶺を後にして北京へ戻る。往きとは違って、昌平辺りまで一般道を通る。険しい山道である。途中、長城を横切る鉄道の線路が見える。どういうわけか(サービスか?)駅でもない所で列車が停車している。乗客達は窓から身を乗り出して長城を見ているようだ。さらに先に行くと居庸関を通る。ここは八達嶺の南にある関所で、当時の建物が復元されている。機会があれば立ち寄ってみたいものである。

続く
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