東京→日本海→大阪の旅(1)

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新宿駅

 それは2002年8月のある日のことだ。私は22:00頃に新宿駅に着いた。中央線経由で大糸線の白馬まで行く夜行快速列車に乗るためだ。列車は0時前に出発するので、かなり余裕を持って来たつもりだった。
 ここから遡ること数年前、8月にたった3日しか運行されない新宿→松本の夜行快速列車があった。私はこの列車に乗るために出発の1時間前に新宿駅に着いた。しかし、7番ホーム(夜は通常使用されず、特別な列車が停まる)には人影がない。おかしいと思っていたら、通路の方に長蛇の列ができていたのだ。
 その他にも全車自由席の「大垣夜行」(2005現在の「ムーンライトながら」は全車指定席だ)で2度も苦杯をなめたこともあり、今回はできるだけ早く来たのだ。しかし、今度は通路に行列が見当たらない。まさか自分が1番などということはまず有り得ないので、7番ホームに行く。すると、そこそこの行列ができていた。
 ホームにいる人々は2つに大別される。1つは登山の装備をした人々、もう1つははるかに軽装で、しかし時刻表だけはしっかり持っている人々だ。ホームの端で時々フラッシュが光る。様々な列車が集散する新宿駅は、写真のネタに溢れている。初対面のマニア同士が会話している。挨拶代わりに新宿駅の全路線の終電時刻を諳んじている。私は暇つぶしに時刻表を読もうとしたのをやめた。うっかり話しかけられたら、自分の無知が露呈してしまう!駅の外の街の喧騒とは異なる賑わいがそこにはあった。
 23時40分頃、待ちに待った快速列車が入線する。高尾以西を走る普通列車の車両だ。もちろん、寝台車などではない。待ち構えた人々が一斉に乗り込む。それでも全員座ることはできた。
 0時前、山男・山女と鉄道マニアという何とも珍妙な混成チームが新宿を発って信濃路へ向かう。

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続く
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