日本縦断鉄道旅行(最北端の駅→本土最南端の駅)(20)

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旧函館区公会堂

 市電の末広町停留所から函館山に向かって坂を登ること数分。1910年に建てられたというその大きな黄色の建築物は、私の想像を超えた威容を誇っていた。
 驚きは中に入るともっと大きくなった。威厳と重みのある部屋の数々、豪華な内装、そして集会よりも舞踏会にふさわしい大広間。理由はいろいろあるのだろうが、当時の政府が気合を入れて建てたものにちがいない。ちなみにここに寝室やお風呂があるのは、ここが大正天皇の行啓宿舎としても使用されていたからだ。
 建築当初は新しさにをよって時代を超越し、後には古さによって時代を超越する。それが「歴史的」建造物の宿命である。私はこの現代の異空間にしばし漂う。
 公会堂のある元町公園の中には、旧イギリス領事館旧函館支庁舎もあり、非常に風情のある一帯となっている。

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