ヨーロッパ横断鉄道旅行-第13弾(ミラノ→ニース)(16)

ニース空港(T2)
9日目

散々

 いよいよ帰国する日となった。とは言え、フライトは午後だから、午前中までは観光する気で、その計画も立てていた。

 ホテルを出ると、ニース・ヴィル駅前のトラム乗り場の自販機で空港バスチケットを3枚も買う。その内訳は、こうだ。1.ニース・ヴィル駅前から市街西部にあるニース空港まで行く。2.空港で荷物を預けて、別の空港バスに乗り、市街東部にあるニース港に行く。ニース港からは周遊船もあるらしいので、それで観光。3.ニース港から、ニース空港に戻る。

 ところが、である。ニース・ヴィル駅前の空港バス乗り場で30分以上バスを待てど暮らせどバスはやって来ない・・・。これはおかしい。ということで、駅前のツーリストインフォに行って聞いてみる。すると、何と空港バスがストライキしていたのだ・・・。これで観光の計画とバスチケットが全て吹っ飛ぶ。それにしても、バスチケットはなぜ普通に売られていたのだろう?

 思わず頭を抱えたくなるが、今はその暇もない。アクセス手段も限られた状況では、とにかく確実に空港に行かねばならない。ツーリストインフォで教えられた通り、駅前から西に歩いてガンベッタ通りに出て、そこで空港近くを通る路線バスを待つ。このバスもなかなか来ないが、他の系統の路線バスはやって来るので運行されているのは確実であろう。
 しばらく待って、バスがやって来た。私と同じく空港に向かうであろう人々も大勢乗り込むので大変な混雑だ。バスは通りを南下すると、海岸に出て右に折れる。この海岸通り、プロムナード・デ・ザングレはきっと良い眺めに違いないが、この人込みの中では十分に見ることもかなわない。
 やがてバスは、空港最寄りのバス停に停車。私を含めて大勢の乗客が降りる。だが、ここはあくまで「最寄り」であって、空港の敷地内ではない。だから階段を下りて車道の下をくぐり、また階段を上ってしばらく歩かねばならない・・・。

 こうして、ようやくニース空港の第1ターミナルにたどり着く。私のフライトもここからだから、これで一応めでたしなのだが、チェックインまでにはまだ時間がある。暇になったらなったで苦しむのが人間の習性らしい。ゆっくり食事でもしたくなる。ところが、第1ターミナルにはあまり施設がないのだ・・・
 そこで、荷物を抱えたままより大きな第2ターミナルに移動する。両ターミナルの間には無料のシャトルバスがあるから金はかからないものの、いったい何をしているのか自分でも不思議になってしまう。
 第2ターミナルには、期待通りのレストランがあった。フランスワインを飲みながらゆっくりと過ごす。

 昼過ぎ、ほろ酔い気分で第1ターミナルに戻る。数時間後には地中海の空の上でまどろむことを夢に見ながら。

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