ヨーロッパ横断鉄道旅行-第13弾(ミラノ→ニース)(8)

ヴェンティミーリア行き快速(ジェノヴァ・プリンチペ駅)
ジェノヴァ→サヴォナ

 ジェノヴァ・プリンチペ駅に降り立つのは約1年ぶりである。西を向いても東を向いても丘に囲まれた宮殿のような駅舎の中で、しばし休憩と昼食をとる。
 この駅でニースまでの乗車券を買おうとしたが、それは難しかった。なぜなら、それは特急列車の指定券とセットでなければならず、その列車は夕方までないのである。仕方なく、フランスとの国境の駅・ヴェンティミーリアまでの乗車券を買う。その先のことは、ヴェンティミーリアに着いてみなければわからない。

 13時43分、ヴェンティミーリア行きの快速列車が入線する。始発は、やはり隣のジェノヴァ・ブリニョーレである。客車を牽引する機関車には落書きが・・・。始発でないこともあり、車内はけっこう混んでいる。

 列車は、発車するとすぐに西の丘を貫くトンネルに入る。トンネル内でミラノ・トリノ方面への特急専用線と分岐すると、トンネルを抜ける。そこにはジェノヴァの新しい港と市街地が広がる。13時48分、ジェノヴァ・サピエルダレーナに停車。ここでミラノ・トリノ方面への在来線と分岐する。列車はポルチェヴェラ川を渡り、港と大きな工場を通り抜ける。荷物の積み降ろしのための埠頭に通じる引き込み線がいくつも分岐する。13時55分、ジェノヴァ・セストリポネーテに停車。列車が進むにつれ工場、コンテナ基地、住宅地、ヨットハーバーなどが次々と入れ替わるが、そこが港であることには変わりがない。ジェノヴァは現在でも巨大な港なのだ。14時3分、ジェノヴァ・ヴォルトリに停車。ジェノヴァ市街はここまでだからか、多くの乗客が降りる。列車はしばらく停車。

 14時8分、列車が発車する。ジェノヴァの市街地を抜けたのだから、これからは美しいリヴィエラ海岸の景色が続くことを期待していたのだが、実際はそうではなかった。西リヴィエラの鉄路では大幅な改修が行われていて、海沿いの鉄路が、やや内陸の山地を貫くトンネルへ置き換えられようとしている。私が乗車した2016年5月はその改修の真っただ中にあった。だから、これから数回にわたって記すことになる景色や駅には、2019年現在ではもう見ることができないものも含まれる。あらかじめご了承いただきたい。

 さて、話をジェノヴァ・ヴォルトリ発車後に戻そう。列車は海岸に向かわず、トンネルを突き進む。港町・アレンツァーノではトンネルから抜け出したかと思うと、山側にある駅を通過してすぐにまたトンネルに潜る。同じような感じで、コゴレート、ヴァラッツェ、チェッレ、アルビソーラといった港町を、まるで息継ぎのように通り抜けてゆく。
 アルビソーラを通過して入ったトンネルを抜けると、列車は徐行を始める。右から線路が合流。これはトリノからフォッサノを経由して山間部を通ってきたものだ。次いで川を渡ると大きな街に入る。14時24分、サヴォナに停車。

続く
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