ヨーロッパ横断鉄道旅行-第12弾(ピサ→ミラノ)(4)

ポルト・ヴェネーレ
3日目

女神
 ラ・スペツィアの港には朝の強い日差しが降り注ぐ。プロムナードのソテツの並木が南国風情を醸し出す。

 フェリーの切符を買って乗り込む。朝1番の便なのに(だから?)早くも混雑していて、10分遅れの9時25分に出港する。船はラ・スペツィアの港内をゆっくり離れ、半島の先端に向かって南東に進む。

 やがて、半島の先端部、パルマリア島との間の狭い海峡に船が入ると、その先に街が見える。その街の姿は次第に大きくなり、ついには全貌を現す。
 丘の上の城塞、その真下には塔のある教会、さらにその下にはカラフルな家々が港まで広がっている。これが「女神の港」という意味を持つポルト・ヴェネーレの街である。船は、ちょうど10時に投錨。私は下船したくてたまらなくなったが、何とかこらえる。船は数分後に出港。

 もともと狭い海峡が、ますます狭くなる。半島側の岸辺は岩で覆われているが、それと同化するように壁が聳え立ち、その上に何かが建っている。教会だ。この教会(サン・ピエトロ教会)は、ちょうどラ・スペツィア湾とリグリア海を画する岬の上にある。だから船が教会の前で大きく右カーブすると、途端に揺れが大きくなる。外海(リグリア海)に出たのだ。

続く
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