ヨーロッパ横断鉄道旅行-第11弾(ローマ→ナポリ・ピサ)(1)

ミラノ行きFR9552(テルミニ駅)
1・2日目

洗礼

<1日目>
 真冬とは言え、香港は暖かった。空港には、少し遅いクリスマスツリーだろうか、金色の大きなオブジェが置かれている。成田からのフライトでお腹は十分に満たされているはずなのに、ここに来ると中華料理への誘惑を断ちがたい。そして次のフライトへ。

<2日目>
 早朝、ローマの上空は分厚い黒雲に覆われていた。意を決して?飛行機はその中に突入。そしてフィウミチーノ空港に到着。香港とは打って変わって、冷たい雨に迎えられる・・・。入国審査への長い行列を乗り越えて駅に向かう。
 8時53分、テルミニ行きのレオナルドエクスプレスが発車。9時20分過ぎにテルミニ駅に到着
 すぐに荷物を預けると乗り換える。今度はFR(FRECCIAROSSA)。「赤い矢」という意味で、トレニタリアの新幹線の中でも最速クラスの列車だ。ナポリ行きのFR9607は、予定では10時10分にテルミニ駅を出発するはずだったが、遅れて10時28分に出発。まっすぐ北東に向かうと特急専用線に入り、南東に向けて大きくカーブする。

 列車はラツィオ地方の山間部を断続的にトンネルを抜けながら疾走する。驚いたことに、辺りの山々は深い雪に覆われている。最高時速300kmという「のぞみ」並みのスピードだから、線路脇の雪が跳ね上げられて吹雪いているかのように見える。実際、最初のうちは私も吹雪だと錯覚していたくらいだ。カンパニア地方に入っても、景色は変わらない。やがて列車は南へと向きを変え、特急専用線を抜けると大きな市街地に入る。さすがにこの辺りには雪がない。次第に徐行となり、最後に大きく右カーブすると、ナポリ中央駅に到着。11時36分。

 ナポリ中央駅は南伊を代表するナポリの中心駅だけあって、構内の大きさはテルミニ駅に負けていないように見える。この駅には地下鉄L2が直結しているが、駅名は「ガリヴァルディ広場」に変わる。なぜか券売機はない。もしやと思って売店に行くと、やはり切符を売っていた。ホームは工事中(2014年末時点)のものも含めて3面・4線であり、広い。列車はFS線からの直通である。この日は日曜日で本数が少ないせいか、非常に混んでいる。
 わずか1駅だけ乗って、カヴール広場で下車。ここから地下通路を通ってL1のムゼオ駅から地上に出る。地上には「ムゼオ」という駅名の由来である考古学博物館がある。この前からバスに乗ろうと思ったのだが、他のバスならたくさん来るのに、目当てのバスはなぜか全く来ない・・・。冷たい雨の中、坂道を上るしかない。

 坂道は最初は緩い。谷に架かる橋を渡る。谷の下の町がよく見える。が、お世辞にもきれいとは言い難い。橋を渡ったところから勾配がきつくなり、丘を登る。その丘の上にあるのが、カポディモンテ公園、かつての王宮の地である。その王宮の一角にある美術館に入る。展示室は、かつての王宮の雰囲気をそのままとどめている。

 元来た道を引き返す。考古学博物館は、この日は多くの展示が休みなので素通りする。ムゼオ駅から地下鉄L1に乗る。この路線の各駅のデザインはなかなか個性的だ(写真:トレド駅ウニヴェルシタ駅ガリヴァルディ広場駅)。ガリヴァルディ広場で下車。ただし、この駅はL2やナポリ駅とは少し離れている。

 ナポリの駅前で遅い夕食兼早い夕食をとる。初めてのナポリピザである。もちろん釜焼きで、耳がやや厚く、焦げている。

 帰りはミラノ行きのFR9552に乗る。予定通り17時ちょうどに発車。早くも辺りは夕闇に包まれる。そして18時10分、定刻きっかりにテルミニ駅に到着。風が強く寒い・・・。既に真っ暗な中を、目指すホテルを探して四苦八苦。冬だからある程度は覚悟はしていたのだが、南欧のイタリアで、これほど寒さが身に沁みるとは・・・。そして行き着いた先には、なぜかホテルの名前が3つも。実は、同じアパート様の建物に3つのホテルが混在しているのだとか。そのため、鍵は部屋用とフロア用の両方が渡される。やはり旅は意外性に満ちている。

続く
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