ヨーロッパ横断鉄道旅行-第10弾(フィレンツェ→ローマ)(9)

フォロ・ロマーノ(3)
政治

 コロッセオのすぐ向かいに大きな凱旋門が建っている。このコンスタンティヌス帝の凱旋門の前を左に進むと、パラティーノの丘の入口がある。ここも行列ができているが、ローマ・パスであっさり通過する。
 緩やかな坂道を上る。日光を遮るものがなく、日差しをまともに浴び続ける・・・この丘は、かつての皇帝達の住宅街であった。今でもたくさんの遺構が残る。確かにこれらの住居には馬場もあったりして、立派ではある。だが、古今東西の皇帝の住居と比べてみると、ローマという巨大帝国のトップの住居は、驚くほどシンプルである。それは、帝政ローマの本質をよく表しているような気がする。
 強すぎる日差しに辟易しながら、それでも古代の皇帝達に思いを馳せて彼らの住居跡を巡る。

 丘を下りてティトゥス帝の凱旋門を抜けると、目の前に遺跡群が広がる。とりあえず「遺跡群」と書いてみたが、本当は何と形容すればよいかわからない。古代ローマの中心街であったこの地には、いくつもの凱旋門・神殿・聖堂が立ち並び、得も言われぬ独特の景観を作り上げている。さらに後世に周囲に建てられた建物群とも見事に調和しているのである。
 かつてここに集った人々は、各々見たいものを見て、したいことをして、考えたいことを考えていただろう。それは今日ここに集まっている我々観光客の姿でもあるはずだ。そして、はるか未来にも同じような光景が再現されていくのであろうか。そんなことを考えながら、セヴェルス帝の凱旋門を通って出口に向かう。

続く
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