ヨーロッパ横断鉄道旅行-第7弾(ミュンヘン→ミラノ)(20)

ブッフス→サルガンス
フェルトキルヒ→サルガンス

 11時48分、フェルトキルヒを発車。すぐに分岐点にさしかかる。ここをまっすぐ北に向かえば、ブレゲンツを通ってドイツに入り、前回の旅行で訪れたボーデン湖畔へと至る。この列車は分岐点を左に進み、そのまま大きな左カーブに入る。カーブを抜けると進路が今までとはほぼ逆向きになり、南西へと向かう。緑の草原の真っただ中を徐行する。

 ティシスを通過すると、いよいよ国境を越えてリヒテンシュタイン公国に入る。ネンデルンを通過した辺りでいったん停車。対抗のRailjetが通過する。どうやらここは単線だったようだ。
 しばらくすると町が見えてきた。シャーンの町である。そしてシャーンを通過。写真ではわかりにくいが、駅名看板は「シャーン・ファドゥーツ」となっている。実はこのシャーンの駅はリヒテンシュタインの首都・ファドゥーツの最寄駅なのである。最寄とは言っても、シャーンはファドゥーツから数km離れてはいるのだが。ちなみに、リヒテンシュタインを通る鉄道はこの路線のみで、全てオーストリア鉄道のものである。それは、この国がかつてオーストリアと深くつながっていたからだろう。リヒテンシュタイン侯はもともとハプスブルク家の家臣であったし、実際20世紀になるまで代々ウィーンに住んでいたのだ。

 こうしている間に、列車はライン川を渡り、スイスに入る。リヒテンシュタインの領内は完全に素通りであった。ライン川はこのまま北上してボーデン湖に注ぎ込む。
 列車は川を渡ると大きく右カーブして南から来た線路と合流し、12時8分、ブッフスに停車する。

 12時13分に発車。進行方向が逆向きになる。すぐに分岐点を通過。ここを左に進むと、先ほどやって来た線路(リヒテンシュタイン、そしてオーストリアに向かう線路)となるが、今度はここをまっすぐに進み、ライン川に沿って南に向かう。西側に山々が聳えているライン川沿いの平地を進む。しばらく進むと川に沿って南西に向かい、そして分岐する。列車は分岐を左に進み、最初は大きく左カーブ、次いで右カーブして南東から来た線路と合流する。12時23分、サルガンスに停車。私はここで下車する。

 この後、特急Railjetは北西方向に向かって出発する。終点はチューリッヒである。
 ちなみに、先ほどの分岐を右に進むと、このチューリッヒ方面から線路と合流してサルガンス駅に入線できる。列車が進行方向を変えなくてもすむようになっているのだ。

続く
目次へ