ヨーロッパ横断鉄道旅行-第7弾(ミュンヘン→ミラノ)(18)

チューリッヒ行きRailJet(インスブルック駅)
7日目

インスブルック→ランゲン・アム・アールベルク

 9時50分過ぎ、ウィーン始発、スイス・チューリッヒ行きの特急Railjetが入線する。私は1等車に乗り込む。1等車の車内は、座席が左側1列、右側2列で、天井には停車駅や予定到着時刻、さらには地図や現在位置、列車の時速まで表示してくれる案内モニタが設置されている。
 列車は9時54分に発車する。ターンテーブルのある半円形の大きな操車場の側を通ると、最初の分岐点を通過して大きく右にカーブする。
 ちなみに、この分岐を直進すると、急峻なブレンナー峠を越えてイタリアに向かう路線となる。ブレンナー越えはアルプスの南北を貫く鉄道のメインルートの一つで、2014年現在でも勾配とカーブの続く山越えルートになっているが、一方で全長56kmにも及ぶ長大なトンネルが建設中であり、インスブルック駅にはその資料展示室がある。
 私の乗るこのRailjetはブレンナー峠には向かわず、右カーブを抜けるとインスブルック西駅を通過して、再び分岐点を通過する。ここを右に向かえば、前日に乗ったミッテンヴァルト方面への路線となる。今日はここを左に向かい、イン川に沿って西に向かう。

 車窓にはチロルの盆地の風景が広がる。草原を埋める黄色い花と、遠くにはアルプスの山々。列車はぐんぐんスピードを上げ、早くも時速150kmに達する。10時15分、エッツタールを通過。南北に長い峡谷を刻んでイン川に注ぎ込むエッツタール川を渡る。

 ところが、ここからはカーブが多くなり、スピードのアップ・ダウンを繰り返す。盆地は次第に狭くなり、峡谷へと変わる。10時34分、ランデック・ツァムスに停車。発車するとすぐにランデックの美しい街並みが現れる。これまで西から東に流れていたイン川は、このランデックで向きを変え、川筋は南へと向かう(つまり、南から北に流れている)。列車は向きを変えたイン川を渡り、イン川の支流・ザンナ川に沿って西に向かう。
 ザンナ川の刻む峡谷は深く、大きくなるが、ヴィースベルクでさらに川筋は2つに分かれ、列車はローザンナ川に沿って西に向かう。しばらくはカーブの多い山道が続くが、次第にトンネルが連続するようになり、それにつれて列車のスピードも上昇する。

 10時58分、ザンクト・アントンを通過する。スキー・リゾートとして有名な町だ。その直後、長いトンネルに入る。チロルの西の境界となるアールベルク峠を貫く、長さ10kmほどのトンネルである。トンネルの出口に差し掛かると列車は徐行。11時5分、トンネルを出たところでランゲン・アム・アールベルクに停車。

続く
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